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今年の小倉記念で期待値が高いパターン

  • 2014年08月08日(金) 18時00分


◆イタリアンレッドの再現も期待できる

先週の新潟芝1000mは土曜も日曜も先週のコラムで書いた「マニア票」のパターンに該当する馬が馬券に。

個人的には、先週はまったく当たらなかったので、レースが終わった瞬間は「もう下手な予想は止めて『マニア票』の入った馬だけ買おう」とまでは…思いませんでしたが、今週こそは、オッズを下げるだけの馬券ではなく、当たるマニアの仲間入りを果たしたいものです。

さて、今週は小倉記念。このレースはトニービンの血を持つ馬が強いレース。昨年は勝ち馬のメイショウナルトを本命にしました。

と書くと「3人気を本命にして偉そうに自慢すんな」と一部の人に思われてしまうかもしれません。それでも話題に出したのは、メイショウナルトは、いわゆる「期待値が高い「マニア票」が入った人気馬」だったからです。(だからって、自慢にはなるような本命ではないのは認めます)

メイショウナルトは確定人気は3人気でしたが「推定人気順位」では5人気(亀谷ホームページ参照)このパターンは、何度も書いてきたように「マニア票」の比率が高いパターンに該当する馬です。

そして、ハンデ戦は「マニア票」の期待値が高い条件です。もっといえば「当日人気を見るだけでは勝てない」ですが「推定人気順位を見れば勝てる」条件です。

「ハンデ戦」でマニアが勝つためパターンのひとつに「前走まで条件戦だった馬」を芝のレースで買う方法があります。

「ハンデ戦」の芝のレースで、前走条件戦だった馬は2012年が複勝回収率105%。2013年は92%。2014年は97%。毎年、昇級戦の馬を買うだけでも、基礎期待値が高いパターンです。

こうした基礎期待値が高いパターンには、必ず大量投票してオッズを下げる「マニア票」の割合が増えます。よって「推定人気順位」で「マニア票」を判別するだけでも、簡単にプラス収支が実現できます。

たとえば「確定人気は3人気以内」だけれども「推定人気順位は5位以下の馬」このパターンに該当する馬は単勝回収率154%とプラス収支。(2012年以降)

先週8月2日も不知火特別を買ったブロードスターは「推定人気順位」が5位で当日は3人気。一時的には1人気の時間帯もありました。
日高特別を勝利したブレークビーツが「推定人気順位」が6位で当日は3人気。同馬も一時的には1人気になりました。
いずれも「マニア票」が入ったパターンで勝利したわけです。なお、先週のハンデ戦で「マニア票」が入って3人気以内になったのはこの2頭のみ。

「マニア票」を知らずにオッズだけを見ている一部の人は「なんでブロードスターやブレークビーツが1人気なの?」と思って、買うのをためらうかもしれません。事実マニアは、オッズを動かして牽制しているのです。

「当日人気」を見るだけでは失敗する、もうひとつの例を上げましょう。ハンデ戦は、昇級戦でも「確定人気が3人気以内」の馬を買うだけでは単勝回収率は81%。確実に負ける買い方になります。

つまり「当日人気しか見ない」場合、先週のブレークビーツやブロードスター、そして昨年のメイショウナルトも「期待値が高い3人気以内」なのか「期待値が低い3人気以内」かを判断できません。

しかし「推定人気順位」で「マニア票で人気になっている馬」がわかれば「3人気以内でも期待値的に十分な見返りがある」ことが判別できます。「推定人気順位」は「オッズではわからない期待値」を導き出せます。

念のため、改めて書いておきますが、ボクが「推定人気順位」の研究をはじめたのは「マニア票」を知りたいだけではありません。血統の期待値を探る際に、「確定オッズ」だけではどうしても実践的な期待値を出せないためです。(近々、当コラムでもオッズでは出せない血統別の期待値指数を公開することになるでしょう)

小倉記念は、メイショウナルトは先に書いたように「昨年は」買えるパターン。しかし、今年は該当しません。(前走の七夕賞では本命にしましたが)もちろん血統は永遠に同じですけれども。

今年は昇級戦で期待値の高いパターンに該当するのはタガノグーフォ。父はネオユニヴァース。雨の影響で重い馬場になって外差しになれば、2011年の勝ち馬イタリアンレッドの再現も期待できます。

なおイタリアンレッドもタガノグーフォと同じネオユニヴァース産駒。そして母系にニジンスキーを持つ配合馬。イタリアンレッドは牝馬。タガノグーフォはセン馬。先日書いたようにセン馬と牝馬は似た性質を持ちます。

なんて血統話を書く人は、数年前に比べれば増えたのも「推定人気順位」を研究している理由のひとつです。

推定人気順位は「亀谷ホームページ」で無料公開中です。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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