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世界的名馬ゲームオンデュードの弟ワールドリースターが札幌でデビュー!

  • 2014年08月11日(月) 18時00分


【栗東】
◆ワールドリースター(牡、父アドマイヤドン、母ワールドリープレジャー、栗東・松田博資厩舎)
 半兄Game On Dude(父Awesome Again)は2013年パシフィッククラシックSなど、G1で8勝を挙げており、POGでも非常に注目を集めた1頭。栗東には入厩せず、直接、札幌競馬場に入って、調教が進められている。
 7月下旬から、再三にわたって併せ馬を消化しており、1週前追い切りとなる、8月6日はフローレスダンサーとの本馬場での併せ馬。追走して外を回ったこともあり、手応えには歴然の差があって遅れたが、相手は先週デビュー勝ちを決めた。2週前追い切りでもアドマイヤガストに遅れていたが、こちらもデビュー勝ち。併せ馬で先着したことがないとはいえ、その相手が新馬勝ちするほど態勢が整っていたのだから仕方ないところだろう。あとは最終追い切りでどのような動きを見せてくれるか。8月16日(土)札幌芝1800mでデビューする予定。

◆サンライズボヌール(牡、父サウスヴィグラス、母ハローマリリン、栗東・安田隆行厩舎)
 おじにダート中距離で5勝を挙げたサンライズモール(父クロフネ)、近親に2007年JCダートを制したヴァーミリアン(父エルコンドルパサー)がいるダートでの活躍馬が多い血統。
 本馬は7月12日に吉澤ステーブルWESTから入厩。ゲート試験に関しては「初日に場所見せをして、2日目に手開けしたらスムーズだったので、3日目に試験を受けたら合格しました。それ以来、ゲート練習をしていないので、8月8日に久しぶりにゲート練習をしましたが、特に問題ないですね」と安田隆行調教師。追い切りでの動きは水準程度で「まだ太目があって、まだまだ良化の余地を残しています」と同師は控えめだが、デビュー予定が8月16日(土)小倉ダート1000mなので、ゲートが決まれば、結果はついてくるだろう。なお、鞍上は松若風馬騎手を予定。

デビュー馬

サンライズボヌール


◆シャルール(牝、父ゼンノロブロイ、母グレイトフィーヴァー、栗東・松永幹夫厩舎)
 半姉に芝中距離で4勝を挙げたラフォルジュルネ(父スペシャルウィーク)や2歳時にいちょうSを制したアーデント(父ディープインパクト)がいる血統。アーデントのレースぶりは非常に行きたがる前向きな印象があるが、本馬については「そんなところは全くないですね。むしろ、大人しいくらい」と松永幹夫調教師。
 8月6日に札幌ダートを単走で追われて、ラスト1Fが12.4秒の伸び。同師は「まだ非力なところがありますが、乗り味は良くて、素質は高いと思います。当初は芝1800m(8月16日)でのデビューを予定していましたが、担当者の意見では、距離が短い方(8月17日・芝1200m)がよいということも聞いているので、最終追い切りをジョッキー(四位洋文騎手)に乗ってもらって、その感触でデビュー戦を決めようと思います」とのこと。

【美浦】
◆ミッキーユニバース(牡、父ネオユニヴァース、母レディオブチャド、美浦・藤沢和雄厩舎)
 半姉にジュエルオブナイル(小倉2歳S)、半兄にポールアックス(4勝)がいる。坂路を中心に相当な本数を乗り込んでおり、スピードとパワーを兼ね備えたタイプだ。「500キロを越す大型馬でフットワークがパワフル。そのわりに走らせると素軽くてスピードもある。総合的なポテンシャルが高そうだし、初戦から楽しみ」と大江原調教助手。8月17日、新潟の芝1800mを北村宏司騎手で予定している。

◆ポトマックリバー(牡、父ハービンジャー、母フロールデセレッソ、美浦・戸田博文厩舎)
 叔父に朝日チャレンジCを勝つなど重賞戦線で活躍中のミッキードリームがいる。母系を遡るとサクラバクシンオーやアンバーシャダイなどの名馬も出ている一族だ。先週の追い切りは3歳馬を追走して併入。じっくりと乗り込まれ、仕上がりは順調に進んでいる。「どちらかと言うと追ってからが良さそうなタイプ。気性的にも素直だし、ある程度の距離はこなせそう」と斎藤調教助手。8月17日、新潟の芝1800mを蛯名正義騎手で予定している。

◆ダイワエキスパート(牡、父スウェプトオーヴァーボード、母ミュージックアワー、美浦・鹿戸雄一厩舎)
 千葉サラブレッドセールの出身。伯父に天皇賞・春3着、日経賞2着など長距離路線で活躍したストラタジェムがいる。それほど目立つような時計は出していないが、「すぐにゲート試験も受かったし、真面目な性格で乗り込みは順調。いかにもスウェプトオーヴァーボード産駒という感じのタイプだし、いい雰囲気に仕上がっている」と鹿戸雄一調教師。8月16日、新潟の芝1400mを北村宏司騎手で予定している。

◆ルーチェスプマンテ(牝、父マンハッタンカフェ、母クィーンスプマンテ、美浦・小島茂之厩舎)
 母は2009年のエリザベス女王杯を逃げ切り、ブエナビスタ(3着)を破る大金星を挙げた。その初仔として陣営にも思い入れのある存在だ。7月16日に札幌でゲート試験を受け、その後は函館で調整。先週は本馬場(芝)で他厩舎の2歳馬と併せ、余裕を持って先着と順調な仕上がり具合を感じさせている。「お母さんよりも背中がいいし、非常に柔らかい動きをする。乗り手は操縦性もいいと言っているし、どんな競馬をしてくれるか楽しみ」と小島茂之調教師。8月16日、札幌の芝1800mを田中博康騎手で予定している。

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栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

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