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別定マイル戦の斤量別成績

  • 2014年08月12日(火) 12時00分


別定戦での斤量差は実際のところどうなのだろうか?

 関屋記念は別定戦ながら斤量差の大きいメンバー構成となり、58キロのダノンシャークから3歳牝馬51キロのマジックタイムまで7キロ差となった。

 ハンデ戦だと斤量を気にするファンも、別定戦だとそれが実力差を調整してくれているものだと思い込み、気にしない面がある。実際のところはどうなのだろうか?

 別定条件は過去10年レースによって変化しており、グレード別定の部分においては時期の古いG1馬に対する救済などもその途中で施されている。しかし今回はそういう部分を無視して「牡馬も出走できる古馬の芝マイルG2・G3、別定戦」という条件だけで斤量別成績を見てみよう。

 牡馬セン馬に限定した成績は以下の通り。

牡馬も出走できる古馬の芝マイルG2・G3、別定戦

牡馬も出走できる古馬の芝マイルG2・G3、別定戦※牡馬セン馬に限定した成績


 59キロ(現在はほとんど無い)まで行くと背負わされすぎだが、58キロ組は勝率・複勝率については高い。一方で53キロ(3歳か4歳はじめ)はあまり機能していないものの、54キロ55キロという、加量されていない馬も多い軽めのところから穴が出ている。

 ただ穴馬が出たというだけでなく、複勝率も高いのだからこれは無視できない傾向だ。斤量差については、多くのファンが意識していない時ほど意識してみたいものである。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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