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◆小倉芝1200mで注目している血統は…

　期待値を重視して大量投票するマニアにとっては、オッズの予想も重要です。少なくとも、ボクの場合、オッズ的中率90%以上の精度を示す「推定人気順位」がなければ、年間利益は100万単位で変わるでしょう。

　という話を、この夏は何度も書きました。「推定人気」の概念はそもそもマニア向けですから、最初はまったく理解されませんでした。レース結果とは直接の因果関係のないオッズの予想に莫大なコストをかけるのも、我ながら馬鹿げているとは思います。

　しかし、最初は無駄に思われる作業も、しっかりしたものをコツコツ作れば伝わるものですね。

　ホームページで「推定人気順位」を無料公開。夏は「推定人気順位」したところ、夏独特の「マニア票」が入った馬が次々と激走。ユーザーの皆様から支持を受けるまでになりました。予想レッスンプロとしても嬉しい収穫です。

　先週の8月30日の小倉最終レースも「推定人気順位」があったからこそ勝負できたレースです。

　このレースを勝利したのは6人気のオトコギマサムネ。一般的な新聞の印を見ている多くのユーザーは「えっ。なんでこんなに人気なの?」と思ったことでしょう。

　同馬は昼までは2人気になっていた馬。ようやくレース直前で6人気にまで落ち着きました。「当日オッズだけ」ならば、期待値の判断が難しい馬です。が、「推定人気順位」を知っていれば、迷わず勝負できます。

　オトコギマサムネの「推定人気順位」は8位。仮に当日オッズが3人気であっても、プラスになるパターンであることを過去のデータが証明しています。オトコギマサムネのような売れ方の馬はマニアの男気買い(大量投票)で人気になっているからです。

　改めて解説しますが、当日上位人気の馬でも「推定人気順位は下位人気」の「マニア票」が多い馬と、「推定人気順位も上位」の「一般票」が多い馬ではトータルの期待値は20%以上の差が出ます。もちろん、プラスになるのは前者の「マニア票」が多い馬です。

　だからこそ、ホームページで公開している予想でも、小倉12レースを勝負レースに指定。オトコギマサムネを本命に推奨するわけです。

　何度も書きますが、仮にオトコギマサムネの「推定人気順位」が2位以内だったら、このレースは勝負レースには選びません。

　オトコギマサムネは40%以上の確率で馬券にはなることは予想できますが、確率とオッズの計算(つまり期待値)から馬券的価値が薄いと判断されるからです。

　もちろん、オトコギマサムネが、今の小倉芝1200mで馬券になる確率が高いであろうと判断するのには推定人気順位は必要ありません。

　小倉芝1200mに相性の良い、タフなトニービンの血を持っていることが予想の始まりです。そこから、オッズの動きも予想して馬券妙味を判断するわけです。

　今週の小倉芝1200mはプリンスリーギフトの血に注目しています。「推定人気順位」よりも人気になる「マニア票」が入っていても迷わず勝負するつもりです。

　なお、小倉2歳Sで父プリンスリーギフト系はノーブルルージュとオメガタックスマンの2頭。(出馬表を見たら、偶々そうだっただけで、この2頭を本命にするためにプリンスリーギフトに注目しているわけではありませんが)。