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【引退特集】佐藤哲三騎手引退会見レポート(2)『馬に気持ちを伝えて乗っていた』

  • 2014年09月19日(金) 18時30分



――ジョッキーとしてどのような信念をもって競馬に向き合ってこられましたか?

「信念は“自分に負けない"とかいろいろあるんですけど。うーん、馬に気持ちを伝えたかった。あとは、馬券がたくさん売れているわけだから、僕の馬券を買ってくれているファンの人のためには“死にものぐるいで馬券圏内に入ってやろう"と常に考えて乗っていました」

佐藤哲三騎手

▲「馬に気持ちを伝えて乗っていた」と振り返る佐藤哲三騎手


――その考えが確立されたルーツは?

「やっぱり、僕の趣味がボートレースというのは、皆さん知っておられると思うんですけど。その中で自分が見てイヤだと思うことはしたくないな、と思ったんで。そのレースを伝えるのにどれが一番いいって、たくさんの馬券が売れていたら(馬券を買った)人それぞれの考え方は違うし。でも、伝わるものは絶対伝わると思うんで。それこそ、朝1レースから自分が乗ってる最後のレースまでは“何か伝えたいな"と思って乗っていたつもりではいます」

――馬に気持ちを伝えるべきか、伝えないべきか、という議論で、佐藤騎手の場合は積極的に馬にメッセージを送るというやり方でしたよね。でも、最初に教わったのはまったく逆の考え方だった。

「そうですね。最初に教えてもらったのは、馬に気持ちを伝えなくて馬にストレスなく走ってもらいなさいということでしたが。でも、僕が伝えたいことを馬に伝えないでわかるわけがないと思って。それがストレスにならないようにどうやって伝えるのかというのは永遠のテーマだと思うんですけど」

――その信念が伝わり、結果として6つのGIタイトルがあります。その中でどの馬が印象深いですか?

「いい例で言えば

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