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ダイワスカーレットの娘ダイワミランダが蛯名騎手でデビュー!

  • 2014年10月06日(月) 18時00分
【栗東】
◆サーサルヴァトーレ(牡、父ハービンジャー、母マリアヴァレリア、栗東・音無秀孝厩舎)
デビュー馬


 半姉マリアヴェロニカ(父ジャングルポケット)は、東京芝1800mで未勝利、500万下を連勝。近親には2005年朝日杯FSを制したフサイチリシャール(父クロフネ)がいる良血。本馬はゲート試験に合格してから、一旦放牧され、9月17日にノーザンFしがらきから栗東へ再入厩した。
 9月25日はレースでも騎乗を予定している松若風馬騎手が跨って、坂路での併せ馬。一杯に追うプレシャスルージュに馬なりで1馬身先着して、時計は4F52.4秒。「体重の軽いジョッキーが跨ったとはいえ、馬なりでこの時計は立派。ゲート試験の後、放牧に出して、ひと回り大きくなって帰ってきたので、その成長が追い切りにも表れているのでしょう」と音無秀孝調教師。10月13日(月)京都芝2000mでデビューする予定となっている。

◆エイシンガイア(牝、父ハービンジャー、母ミンティエアー、栗東・野中賢二厩舎)
 母は現役時代に東京芝1600mで新馬勝ち。フローラS2着で優先出走権を得たオークスでは、ローブデコルテの4着と健闘した。近親にはダート1200mで5勝を挙げているフィールドシャイン(父サクラバクシンオー)などがおり、いろんなタイプがいる母系。
 9月24日の坂路では大下智騎手(レースは秋山真一郎騎手)が跨って、単走で4F54.5秒をマーク。10月2日のCWでは、ウイングアクティブに遅れてしまったが、坂路とCWを併用して、しっかりと乗り込まれている。10月13日京都芝1600m(牝)でのデビューを予定している。
 なお、ウイングアクティブは同日京都芝2000mを和田竜二騎手でデビューする予定。

◆ワールドレジェンド(牡、父キングカメハメハ、母ヤマノローラ、栗東・松永昌博厩舎)
 近親に目立った実績を残している馬はおらず、母が現役時代にダート中距離を2勝して収得賞金が最も高いくらい。少々地味な血統ではあるが、中間の追い切りの動きはなかなか見せてくれている。
 10月1日に坂路でレースで騎乗予定の岩田康誠騎手が跨っての併せ馬。1馬身ほど遅れる形だったが、相手は古馬1600万下のラインスピリット。鞍上を入厩して間もない時期の押さえていたこと、格上相手に併せ馬を行ったことを考えても、松永昌博調教師の期待の大きさが分かる。10月13日京都芝2000mでのデビューを予定しているが、レース週の最終追い切りでは、更に動いてくるのではないだろうか。

◆クリプトグラム(牡、父キングカメハメハ、母チアズメッセージ、栗東・藤原英昭厩舎)
 半兄プレファシオ(父クロフネ)はダート中距離で5勝を挙げているが、母は現役時代に京都牝馬Sの重賞制覇を含めて、芝で5勝を挙げている。
 本馬は7月12日にノーザンFしがらきから栗東へ入厩。約3ヶ月にわたって、じっくりと乗り込まれている。10月1日はレースでの騎乗が予定されている岩田康誠騎手が跨って、CWで新馬ロードグランツとの併せ馬。時計は6F86.6秒と遅めだが、ラスト1Fは12.3秒と速い数字をマーク。しっかりと中身が出来ているからこその時計だろう。デビュー戦は10月12日(日)京都芝1800mが予定されている。

◆ステイバーニング(牡、父ステイゴールド、母カーディナルローズ、栗東・宮徹厩舎)
 母系を調べても、近年活躍馬の出ていない血統だが、父ステイゴールド。その産駒の活躍は目覚ましいものがあり、宮徹厩舎で管理されたステイゴールド産駒には、2009年マーメイドSを制したコスモプラチナなどがいる。
 本馬は8月7日にゲート試験に合格した後、坂路での追い切りを積み重ねて、9月24日には坂路4F53.4秒をマーク。古馬500万下のタガノベルーガに食い下がる動きを見せた。宮徹調教師も「徐々に動けるようになってきた」と合格点のコメント。デビューは10月12日(日)京都芝1800mを藤岡康太騎手で予定している。

【美浦】
◆グレイトフルデッド(牝、父ハーツクライ、母ヴィアンローズ、美浦・鹿戸雄一厩舎)
 セレクトセールの出身(取引価格は2835万円)。兄姉はコンスタントに勝ち上がっており、3歳上の半姉に現4勝のローズノーブルがいる。坂路で順調に追い切りの本数を重ねており、仕上がりは順調だ。「素直で従順だし、稽古を積んでいっても馬体を維持できているのが何より。馬っぷりもいいし、その気になれば動きそう。初戦だけでなく、先々まで期待している」と鹿戸雄一調教師。10月11日、東京の芝1600m(牝)を三浦皇成騎手で予定している。

◆ダイワミランダ(牝、父ハービンジャー、母ダイワスカーレット、美浦・国枝栄厩舎)
 母はG1(桜花賞、秋華賞、エリザベス女王杯、有馬記念)を4勝した名牝。本馬が3番仔となる。夏の札幌デビューを視野に入れていたが、右ひざを外傷したために立て直された。美浦に再入厩後は順調に乗り込まれ、先週の10月2日に蛯名正義騎手が跨がって感触を確かめている。「1歳上の姉(ダイワレジェンド)とは体形的にもタイプが違う。カッとなりやすいところはあるけど、調教で併せるとハートの強さを見せる。現状では様子を見ながらソフトに乗っているけど、ちょうどいい感じに仕上がると思う」と佐藤調教助手。10月11日、東京の芝1600m(牝)を蛯名正義騎手で予定している。

◆ドゥラメンテ(牡、父キングカメハメハ、母アドマイヤグルーヴ、美浦・堀宣行厩舎)
 母は2003、2004年のエリザベス女王杯を連覇した。デビューした兄姉は全て勝ち上がっており、3歳上の全姉に京阪杯2着など重賞戦線で活躍したアドマイヤセプターがいる。先週の10月2日にはウッドチップコースでビッシリと追われ、既走馬のクリーミーボイスに先着と抜群の動きを見せた。「普段はテンションの高さを見せるけど、速いところに行けば素直に動く。トビが大きいし、ゆったりと走らせた方が良さそうなタイプ。そういう意味でも府中の広いコースは向きそう。能力的にも高いレベルにあると思う」と橋本調教助手。10月12日、東京の芝1800mをフランシス・ベリー騎手で予定している。

◆ルノンキュール(牝、父ゼンノロブロイ、母アドヴァーシティ、美浦・藤沢和雄厩舎)
 半兄のレッドバリオスとレッドエクスプレスはデビュー勝ちを飾っている。春に一度は入厩したが、馬体が細化したために牧場(ファンタストクラブ)で成長を促した。再入厩後は坂路を中心に入念な乗り込みを消化しており、ひと追い毎に仕上がりが進んでいる。「牧場でも札幌競馬場でも乗り込んできたし、ひと息入れたことで馬は確実に良くなっている。牝馬にしては素直そうだし、動き自体も軽快です」と津曲調教助手。10月11日、東京の芝1600m(牝)を北村宏司騎手で予定している。

【次回公開日変更のお知らせ】
 次回更新は変則開催のため10月15日18時の公開となります。予めご了承くださいますようよろしくお願い申し上げます。

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栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

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