◆マイル戦線とは別路線組に注目
メジャーリーグの公式戦からワールドシリーズへと続く流れにはいつも感心します。間をつくらないことでファンの興味が失せません。
ワイルドカード組の頂上決戦には釈然としない印象もありますがあれだけチーム数があれば成立してしまう。
勢いを殺がずに国民の目を釘付けにするのは凄いこと。マスコミの力の大きさを含め観る側の立場を常に優先している気がします。
富士SはマイルCSに向けた大切な戦いの場。とはいえ本番と連動することは少なく世代を超えた力比べといった印象を抱いている。
一昨年は3歳同士でワンツーフィニッシュ。昨年の覇者ダノンシャークはひとつ年齢を重ね6歳の今年は連覇に挑む。
目移りするメンバー構成において注目したいのはマイル戦線とは別路線組。そして若さという武器を持つ馬だ。
中心にはステファノスを推す。
個人的な話で申し訳ないが毎日杯では本命。外々を回り押し出されるように早めのスパートを強いられながら3着に奮闘した。
続く皐月賞は▲の評価で3着争いに加わり接戦の5着。◎〇で決着しただけに15番人気での善戦にため息が漏れた。
白百合Sの完勝劇。そして進路を探しながら猛追したセントライト記念4着のここ2戦の競馬を観ても非凡な能力の持ち主であることは間違いない。
スピードに加えてパワーもあり古馬相手でも力負けをするイメージはない。高みを目指して頑張ってほしい。
レッドアリオンは発馬の不安がほとんど払拭されたことで脚質に幅広さが出ている。綺麗に流れに乗ればこの母系はとりわけ強い。
ダノンシャークは堅実そのもの。取りこぼしも少なくそのときのマックスの力を出しているところに好感が持てる。
ロサギガンティアはマイル戦が合い、いい脚を持続できるタイプ。前走以上の好条件がそろう。
エキストラエンドは気温が下がれば成績が上がっていく。体調はきっちり上昇しておりコースも合う。
ミトラは前々で立ち回ることが可能。しぶとさがあり二枚腰に期待したい。
時間を要して地力を強化してきたブレイズアトレイル。直線の長いコースに向いている。