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浦和記念

  • 2014年11月18日(火) 18時00分
 JBCクラシックに出走したJRA勢が、8歳のワンダーアキュート以外は、5歳1頭、4歳3頭、3歳1頭だったので、「この路線もだいぶ若返った」と書いたような気がするのだが、浦和記念のJRA勢は一転、7歳、8歳、8歳、9歳という、いわばこの路線のベテラン。そしてそのいずれもが、展開がピッタリはまった時に年に1回くらいは勝つというメンバーゆえ、予想が難しい。

 そういうわけで本命は期待も込めて船橋のサミットストーンにした。たしかに白山大賞典での好走は54kgということもあり、それでいて今回別定の56kgは楽ではない。しかし中央4頭がいずれも上がり目はほとんど期待できないというメンバーなら、この馬の勢いに期待してもいいのかなあと。矢野義幸調教師、石崎駿騎手といえば、ルースリンド産駒のストゥディウムで、平和賞、ハイセイコー記念を連勝と、人にも勢いがある。

 対抗には、JRA勢で唯一地方での勝利がないグランドシチー。勝ったことがないのは実力ではなく実績的に除外されることが多いためだろう。それゆえ中央場所の厳しいペースのレースに出走せざるを得ず、しかし前走シリウスS6着でも、勝ったクリノスターオーから0秒5差と、そこそこは走っている。

 エーシンモアオバー、ランフォルセ、シビルウォーは、いずれも浦和記念2着以内の実績がある面々。昨年は、ランフォルセとシビルウォーの一騎打ちのような形となり、エーシンモアオバーが離れた3着。マグニフィカにやや強引にハナを奪われたエーシンモアオバーにとっては貧乏くじを引かされたような厳しい展開になった。今年はすんなりエーシンモアオバーがハナを切れるのではないか。それにしてもこの3頭の序列は難しい。このメンバーならいずれにも勝つチャンスはある。

 あとは地元のトーセンアレス。浦和の交流重賞では2着1回、4着2回と着外が1回。末脚を生かせる展開になれば上位に食い込むチャンスはある。

 展開次第で、ということであんまり予想になってなくて申し訳ない。過去5年の成績を見ても地方馬が2勝、2着2回、3着1回と好走しているように、混戦ゆえに地方馬が上位に食い込む余地も十分にある。

◎サミットストーン
◯グランドシチー
▲エーシンモアオバー
△ランフォルセ
△シビルウォー
△トーセンアレス

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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