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エアシェイディ、エアメサイアの半妹、ジルダがデビュー!

  • 2014年12月01日(月) 18時00分


【栗東】
◆ジルダ(牝、父ゼンノロブロイ、母エアデジャヴー、栗東・友道康夫厩舎)
 半兄に2008年AJCCを制したエアシェイディ(父サンデーサイレンス)や、半姉に2005年秋華賞を制したエアメサイア(父サンデーサイレンス)がいる血統。本馬は2013年セレクトセール1歳にて、3100万円で落札されている。
 夏に函館競馬場でゲート試験に合格。栗東へは11月14日に入厩している。順調に調教を積み重ねて、11月26日の芝馬場での追い切りでは、先週デビューしたジーンノワールに手応えよく先着している。「胴の詰まった体型で、ピッチ走法」(友道康夫調教師)ということなので、距離適性に関しては限界があるかも知れないが、初戦から楽しみなタイプ。デビュー戦は12月7日(日)阪神芝1400m(牝)を予定している。

◆パラダイスリッジ(牝、父ディープインパクト、母クロウキャニオン、栗東・池江泰寿厩舎)
 同厩舎で管理されているマウントシャスタを筆頭に、2013年弥生賞を制したカミノタサハラなど、本馬と同じディープインパクト産駒の全兄はみな、GIレースに出走経験があるという素晴らしい成績を残している血統。
 10月23日にノーザンFしがらきから栗東へ入厩。11月28日のCWでは、2戦2勝のタップザットと併せ馬を行って同入。時計は遅いが、中身の濃い追い切りとなった。追い切り本数も十分に積み重ねており、初戦から動けるだろう。12月7日(日)阪神芝1600mでのデビュー戦が予定されている。

◆メナスコ(牡、父ストーミングホーム、母トリート、栗東・藤岡健一厩舎)

デビュー馬

 日本で活躍する父産駒には、先週の京阪杯で2着したサドンストームや芝中距離で5勝を挙げているマコトブリジャールなど、距離適性の幅は、短距離から中距離まで広い印象を受ける。
 本馬は「スピードがあって、ゲートも上々」と藤岡健一調教師のコメント。11月27日の坂路では、4F56.1秒と時計こそ目立っていないが、併せた新馬キングルアウを追走して、大きく先着。数字以上にインパクトの動きを見せている。中間の併せ馬では、まだ一度も遅れたことがなく、この前向きさは評価したい。デビュー戦は12月6日(土)阪神ダート1400mを藤岡康太騎手で予定している。

 なお、同厩舎で「追ってからがいい」と同師がコメントするブラックパールは、12月7日の中山芝1800mでデビューする予定。

デビュー馬

ブラックパール


◆ジーシスター(牝、父ジャングルポケット、母ロージーミスト、栗東・矢作芳人厩舎)
 半兄に同厩舎で管理され、2011年NHKマイルCなど、重賞5勝を挙げているグランプリボス(父サクラバクシンオー)がいる血統。本馬は2012年セレクトセール当歳にて、1700万円で落札されている。
 11月14日にゲート試験に合格。その後は坂路で追い切りを重ねているが、11月20日の坂路4F54.5秒を馬なりでマークしたあたりは兄同様のスピードを感じさせるもの。その後は目立って速い時計が出ていないので、最終追い切りの動きには注目したい。12月7日(日)阪神芝1400m(牝)でのデビューを予定している。

【美浦】
◆ソリッドアクシス(牡、父Flashy Bull、母Sister Quick、美浦・国枝栄厩舎)
 父は米G1・スティーヴンフォスターH(ダート9F)の勝ち馬。JRAでデビューした産駒はサウンドビガレス(現3勝)、ミリアグラシア(現3勝)の2頭ともダート路線で勝ち上がっている。おじのTexas Glitter、Mr.Johnも米国で重賞を勝っており、ダート向きのスピード血脈だ。当初は秋の東京でデビューさせるプランを立てていたが、体調を崩したために仕切り直した。「いいスピードがありそうだし、血統的にもダートは良さそう」と国枝栄調教師。12月7日、中山のダート1200mを後藤浩輝騎手で予定している。

◆マイネルサージュ(牡、父ハービンジャー、母サオヒメ、美浦・鹿戸雄一厩舎)
 サンデーサイレンス産駒の母はダートで3勝。2013年の北海道市場・セレクションセールにおいて2730万円で取り引きされた。11月27日の追い切りは本馬場(芝)に入れ、重賞ウイナーのスマートオリオンを追走して併入。ゴール板を過ぎてからも緩めずに流しており、時計以上の負荷をかけた。「当初は夏場のデビューも考えていたけど、無理せずに体調が良くなるのを待った。入厩後も順調に乗れているし、ひと追いごとに良くなっている。素直な馬だし、いい脚を長く使えそうな感じで長めの距離が良さそう」と鹿戸雄一調教師。12月7日、中山の芝1800mを柴田大知騎手で予定している。

◆ヨットマン(牡、父High Cotton、母Dinghy、美浦・栗田徹厩舎)
 父は米G1・BCジュヴェナイルフィリーズを制したStorm Songの甥にあたる血統馬。米国ではGIウイナーのCurrency Swapなどを輩出している。OBSスプリングセールの出身で米国産馬らしい筋肉質の好馬体が目につく。先週の11月27日には北村宏司騎手が跨がり、しっかりと追われた。「入厩前からノーザンファーム天栄でも順調に乗り込んでいたし、仕上がりは早そう。乗り手に従順で性格がいいし、気持ちも前向き。走法的にも短めの距離が良さそうだし、いいモノを持っていると思います」と栗田徹調教師。12月6日、中山の芝1200mを北村宏司騎手で予定している。

◆レクスターズ(牡、父スニッツェル、母ディソサード、美浦・高橋文雅厩舎)
 半姉に昨年の阪神JFを制したレッドリヴェールがいる。それほど目立つ時計は出ていないが、じっくりと乗り込んできたぶん、ひと追いごとに良化している。「入厩当初は緩さがあったけど、乗り込むにつれて少しずつ解消してきた。いいスピードがありそうだし、血統馬らしい素質を秘めていると思います」と高橋文雅調教師。12月6日、中山の芝1200mを藤岡佑介騎手で予定している。

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栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

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