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チャンピオンズCに手応えあり!『力があるのは間違いない』

  • 2014年12月02日(火) 18時00分
小牧太

今週はみやこSを振り返りつつ、チャンピオンズCへの期待のほどを明かします!

いよいよナムラビクターがGIの舞台へ! 前走みやこSは僅差の3着に終わりましたが、どうやら改めてこの馬の強さを実感した様子の小牧騎手。今回はそのみやこSを振り返りつつ、チャンピオンズCへの期待のほどを明かします!
(取材・文/不破由妃子)

突き放すくらいの力を持ってるはずや!



──今週はいよいよチャンピオンズCです。まずは、みやこSを振り返っていきたいのですが、攻めの競馬でしたね(コンマ1秒差3着)。

小牧 あれこそ完全に早仕掛けやね。

──狙った騎乗ではなかったのですか?

小牧 いや〜、もうちょっとゆっくり乗れば良かったなと思って。前の日に重賞(ファンタジーS)を勝ったもんだから、調子に乗りすぎたわ(笑)。

──たしかに土日連勝くるか!? とワクワクしました。

小牧 ねぇ、僕も思った(笑)。あの日、地下馬道で僕、ナムラビクターに落とされたんですわ。それで体が痛くて痛くて…。いきなりバーっと立ち上がって、後ろにひっくり返りそうになって、まともに落とされましたわ。まったく頭にきちゃう(笑)。でも、それから急におとなしくなってん。

──ひょっとして、ひと暴れしたことで満足したとか!?

小牧 そうかもしれん(笑)。でも、やっぱり走るね、あの馬は。負けたとはいえ強かったです。
本当はもっと強いんやけどねぇ。楽勝した仁川Sを思えば、あそこから突き放すくらいの力を持ってるはずや。

──ユーザーから「なぜナムラビクターは坂がないと勝てないのでしょうか?」という質問がきていますが、その点はいかがですか?

小牧 いや、坂は関係ないよ。全然関係ない。なにより中京の1800mも3歳のときに圧勝しているみたいやしね(2012年7月4日・御嶽特別で3馬身差の圧勝)。

──シリウスSのあと、「調教はもう乗らないことにする」とおっしゃっていた通り、中間は一度も騎乗されませんでしたね。

小牧 うん、一度も乗らんかった。今回も乗らないと思う。追い切りは見てたけど、すごかったもんね、頭を上げちゃって。それにまた止まったみたいやし。それでもレースにいったらあそこまで走れるんやから、あの馬にとって調教は関係ないのかもしれんね。

──チャンピオンズCは、より一層骨っぽいメンバーが揃いますが、小牧さんも手応えがありそうですね。

小牧 そうですね、期待してます。力があるのは間違いないから。チャンスは十分あると思ってるよ。

──では、ユーザーからの質問にまいります。「いつも楽しく拝読しています。ブドー騎手がブーツを履かないで騎乗し、戒告を受けたというニュースがありました。レース中、ぶつかることもあると思うので危険だと思うのですが、もしかしたらそれほど必要ではないのでしょうか?」という質問です。

小牧 いやいや、危険やで。ゲートで打ったりするし、僕もようアザを作ってるでしょう。あれって戒告で済んだの? JRAの規定に入ってないの?

──明文化していないそうです。ブドー騎手のコメントにもありましたが、フランスではよくあることだとか。

小牧 そうなんや。たしか勝負服がいつもより重かったとかで、ブーツを脱いだんでしょ? 彼は体重が重たいからねぇ。僕も気持ちがようわかるわ。たったの100グラム軽くするのも大変やからね。僕も喉が乾いて乾いてたまらんもん。

小牧太

彼は体重が重たいからねぇ。僕も気持ちがようわかるわ。たったの100グラム軽くするのも大変やからね



──ところで、勝負服によってそんなに重さが違うんですか?

小牧 違うよ、全然違う。重たいやつは本当に重たい。柄がプリントしてあるものはペラペラで軽いんやけど、いろんな色を縫い付けてあるタイプもあるねん。それが重たい。だから、縫い付けてあるタイプからプリントのものへ、替えてもらうこともあるくらい。

──そうなんですね。素材は全部一緒なんですよね?

小牧 いや、素材も違うよ。とにかく、同じ馬主さんの勝負服でも、厩舎によっていろいろなんですわ。今は減量に苦しんでる子は少ないから、気にしてる人のほうが少ないかもしれないけど、僕なんかは100グラムの違いがようわかるよ。

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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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