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阪神JFだけで輝ける血

  • 2014年12月12日(金) 18時00分


◆共通の血統法則を持つ馬たち

「スターはスターを知る」

 よく聞く言葉ですが、逆にいえば、凡人にはスターを見抜けません。

 昨年の阪神JFは8人気で3着のフォーエバーモアを本命に。勝ち馬のレッドリヴェールを対抗、2着のハープスターを3番手に推奨。

 また、2011年は3着のサウンドオブハート、2009年はベストクルーズを本命にしましたが、過去の阪神JFで本命にした3頭には共通項があります。

「阪神JFでは馬券になったけれども、その後のG1では馬券になったことがない馬」なのです。

 昨年のフォーエバーモアを本命にした際も「G1はここでしか馬券になれない可能性が高いから本命」と指摘し、実際その後のG1では軽視し続けました。

 ボクのようなスターを見抜く目がない凡人には「その場でしか輝けない馬」を買うしかないのです。「場で輝く馬」とは、特定のレースで恵まれる馬のこと。いつも書いてますが、スターホースは1%にも満たない例外だから法則性はありませんが、恵まれる馬には法則性がある。と凡人は信じるしかないのです(返す返すもブエナビスタやアパパネを本命に出来ない凡庸さには情けなくなります)。

「阪神JFだけしか馬券になれない馬」には次のような共通の血統法則があります。

・父か母父がダート短距離血統で米国指向が強い
・先の条件に加え、父か母父が芝中長距離G1で実績がある

 結論から書きますが、今年の阪神JFに向いている血統馬はショウナンアデラ、ダノングラシアス。

 2頭はいずれも母父が米国ダート系統、ゴーンウェスト系。
 ゴーンウェスト系は2歳戦のスピード勝負に強い系統。逆に、3歳G1のタフなマイルではすでにスタミナと体力が通用しなくなる特徴も併せ持ちます。

 そして、父は芝中長距離のG1血統。上の2つの条件をぴったり満たす血統です。

 ロカはディープインパクトの近親。スターの可能性も秘めている気はするのですが、凡人なのでスターだという確信は持てません。ただ、過去には秋華賞を勝ったアヴェンチュラが2010年の当レースで1番ゲートを引き、能力をまったく出せなかった悪夢を思い出しました。スターを予見する力はありませんが、こういう嫌な予感だけは当たります。

 アヴェンチュラが4着に沈む悪夢(個人的にはアヴェンチュラが3着だったら○◎▲的中だったので)の間隙をついて3着に走ったのがライステラス。

 スマートプラネット、トーセンラークはこの馬に近いパターンですが、当時のライステラスは鞍上にデムーロ。加えてアヴェンチュラの自滅がありました。今年も1-2頭自滅する馬がいれば、おいしい馬券を演出するともえいますが。最終決断は亀谷敬正ホームページで。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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