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【有馬記念特別企画】当事者が語るGI制覇の舞台裏〜ドリームジャーニー・池添謙一騎手Part2

  • 2014年12月22日(月) 17時59分
(つづき)

あの有馬をきっかけに僕自身も変われた


「言霊みたいなもので、僕は勝つイメージしか描かない。それが結果的に自分を追い込む形になるのかもしれませんが、あえてしているわけではなく、自然とそういうふうになってしまうんです。あの有馬記念のときもそうでした。

検量室では音楽を聴いていることが多いんですが、GIの日の最後の曲は、ミスチルの『GIFT』(北京オリンピックのNHKのテーマソング)と決めているんです。あの日も『GIFT』を聴いて自分を奮い立たせてから、パドックに向かいましたね。技術はもちろんですが、僕にとってレースに向かう上でのメンタル面のコントロールは、すごく大切なこと。これからも、そこは大事にしていこうと思っています」

GIドキュメント

▲「僕は勝つイメージしか描かない、メンタル面のコントロールはすごく大切」


 出遅れが恒常化していたドリームジャーニーだが、はたして有馬記念でもスタートで2馬身近くのロス。それでも池添は慌てることなく、エアシェイディと並ぶようにして最後方を追走。ドリームジャーニーと池添にとって、繰り返されてきたいつものスタイルであった。

「ホントにゲートを出ない馬でしたね。心のなかでは、いつも『うわぁ、またか』と思っていましたが、そこで焦っても仕方がない。出していけば引っ掛かりますし、もう好きにしてくれって感じで(笑)」

 リーチザクラウンが作り出したペースは、1000m通過58秒4のハイペース。後方追走のドリームジャーニーにとっては、おあつらえ向きの展開となった。

「多少行きたがってはいましたが、なんとか我慢してくれていましたし、ペースが流れていたのもあって道中はいいリズムでした。向正面でスリーロールスが故障して接触する場面がありましたが、怯むことなく、逆にグッと行ってくれたのはあの馬の気の強さだと思います。そういうアクシデントがあると、ハミが抜けて進まなくなってしまう馬もいますから。

 3コーナー過ぎで早めにマツリダゴッホが動いてくれて、それにつれてブエナビスタも動き出して。向こうが4コーナーで手が動き始めているなか、こっちはまだ持ったままでしたからね。いい感じ、いい感じと思いながら直線に向いて」

 直線に向いたときには、すでに前は完全に射程圏。馬場の真ん中から早くも先頭に立ったブエナビスタに、外からドリームジャーニーが襲い掛かる。脚色の差は歴然。あとはブエナを交わしてゴールに飛び込むだけだった。

「ブエナビスタがゴール寸前まで食らいついてきたので、勝てるだろうとは思いつつ、最後まで必死でしたね。あの大観衆のなかで勝てたのは本当にうれしかったし、なにより“絶対に勝たなければならない”という思いで挑んだ一戦で結果を残せたことが、僕にとってすごく大きかった。あの有馬記念での勝利をきっかけに、僕自身、大きく変われたと思っています」

GIドキュメント

“夢のような旅路”はまだまだ続いていた


 その後は、長年悩まされていた球節炎との戦いが深刻化し、最後

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