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福永騎手、戸崎騎手ほか/有馬記念(1)『ジャスタウェイ、全てを跳ね返せるだけの状態の良さ』

  • 2014年12月25日(木) 12時00分
ジャスタウェイ

▲今回が引退レースとなるジャスタウェイ(写真は2014年ドバイDF優勝時 撮影:高橋 正和)


2014年の総決算、有馬記念。今年もこのレースを最後に引退する名馬がいる。3月にドバイDFを圧勝、ワールドベストホースランキング1位となったジャスタウェイ。牝馬三冠をはじめジャパンC2連覇など牡馬と混じり活躍したジェンティルドンナ。初のマイルの舞台で武豊騎手のGI100勝目に華を添えたトーセンラー。クラシックではジェンティルドンナの2着に泣きながらもヴィクトリアMを連覇したヴィルシーナ。彼らが築き上げた一時代が、幕を閉じようとしている。その勇姿をこの目に焼き付けるため、ラストランにかける陣営の思いを直撃した。(取材・文・写真:大恵陽子)

ベストでない条件でも状態面はすごくいい

 ワールドベストホースランキング1位のジャスタウェイが、有馬記念でラストランを迎える。

 3歳時にアーリントンCを勝ち、重賞ウィナーの仲間入りを果たしたが、僚馬にはゴールドシップというスターがいた。確かな実力を持ちながらも、スターの影に隠れがちだったジャスタウェイは、2013年の天皇賞・秋でその力をいかんなく見せつけた。

 前年の年度代表馬ジェンティルドンナを相手に4馬身差の圧勝劇。父ハーツクライから受け継いだ成長力も後押しし、スター街道を一気に駆け上がった。この勝利は、大和屋暁オーナーにとっても、初めて所有した愛馬での初GI制覇という非常に思い入れの深いものとなった。

 そうして挑んだ今春のドバイDF。6.1/4馬身差、レコードでの圧勝劇には、国内のみならず世界からも評価され、日本調教馬では初となるワールドベストホースランキング単独1位を獲得した。「海外GIも勝てたのは、応援してくださったファンのみなさんのおかげだと思っています」と須貝尚介調教師は感謝を口にする。

 世界一の馬のラストランが刻一刻と近づいてきた。凱旋門賞からの帰国初戦となった前走ジャパンCを振り返り、福永祐一騎手は

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GIの注目馬にスポットを当て、主戦騎手や管理調教師を独占取材するnetkeibaのスペシャルインタビュー。GIに向けた意気込みや中間の調整過程、レース後に直撃し、戦いの舞台裏にあった知られざる真実を語っていただきます。

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