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今年10回目の“億超え”決着も!? 2014最後のWIN5を斬る!

  • 2014年12月27日(土) 20時00分


 2014年のWIN5は波乱が目立ちました。1億円以上の配当ならびに的中者なしの決着は計9回。2013年は4回、2012年と2011年はそれぞれ5回でしたから、倍近いペースで“億超え”の番狂わせが起きていたことになります。また、今年のWIN5対象レースでは単勝オッズ100倍超の馬が7回も勝利。2013年以前(およそ2年8ヶ月)の合計が計7勝だったことを考えると、こちらも今までにないハイペースです。

 明日12月28日のWIN5は総出走頭数が77頭、総組み合わせ数が83万5584通り(土曜16時現在)と、水準よりもやや多め。比較的難しい回と言っていいでしょう。しかし、その分だけ極端な低額配当に止まる確率は低いはず。今年10回目の“億超え”決着となっても驚けません。

 なお、明日12月28日は2場開催、かつ15:25発走予定の有馬記念が最後の対象レースとなるため、13:50(JRAダイレクトは13:45)にWIN5の発売が締め切られます。まずはお買い逃しのないようご注意ください。

◆有馬記念はワンアンドオンリーやラストインパクトに注目

 1レース目は3歳以上1600万下のフェアウェルS(中山8R)。今回が昇級緒戦となる3頭以外はいずれも前走で4着以下に敗れており、支持が割れそうです。

 2レース目は2歳500万下の千両賞(阪神9R)。こちらもオープンクラスや500万下のレースで連対経験のある馬がいないため、難しい印象を受けるプレイヤーが多いかもしれません。

 3レース目は2歳GIIのホープフルS(中山9R)。土曜16時の段階ではダノンメジャーの人気がやや抜けており、タンタアレグリア、ソールインパクト、シャイニングレイ、ティルナノーグあたりが続いていました。

 4レース目は3歳以上1000万下の江坂特別(阪神10R)。前走で2着に好走しているアグリッパーバイオが人気の中心でしょう。

 5レース目は3歳以上GIの有馬記念(中山10R)。こちらは土曜16時の時点だとエピファネイア、ゴールドシップ、ジャスタウェイの3頭が上位人気グループを形成しています。

[伊吹式WIN5ランキング 2014年12月28日版]

1位 中山9R 9.ダノンメジャー
2位 阪神10R 10.ダンディーズムーン
3位 阪神9R 9.アンビシャス
4位 中山8R 16.ヒラボクプリンス
5位 中山10R 14.ゴールドシップ
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 中山10R 3.ワンアンドオンリー
7位 中山8R 2.ジャッカスバーク
8位 阪神9R 14.ヤマニンマンドール
9位 阪神10R 1.アグリッパーバイオ
【以上すべての馬を買うと16点買い】

10位 中山9R 3.ソールインパクト
11位 中山10R 7.ラストインパクト
12位 中山8R 3.ストロングサウザー
13位 阪神9R 3.ロードフェリーチェ
【以上すべての馬を買うと108点買い】

14位 阪神10R 3.ゴッドフロアー
15位 中山9R 10.シャイニングレイ
16位 中山10R 13.エピファネイア
17位 中山10R 15.ジャスタウェイ
18位 中山8R 9.アドマイヤランディ
19位 中山8R 6.スズカヴィグラス
20位 阪神9R 13.ペガサスボス
21位 阪神9R 6.アイファーサンディ
【以上すべての馬を買うと1125点買い】

22位 阪神9R 10.フミノムーン
23位 阪神10R 7.ラニカイツヨシ
24位 阪神10R 8.マイネアルナイル
25位 中山9R 15.ティルナノーグ
26位 中山9R 5.マイネルシュバリエ
27位 中山9R 6.コメート
【以上すべての馬を買うと4500点買い】

 5レース目の有馬記念(中山10R)は同年の戦績を素直に重視したいレース。同年、かつJRA、かつ芝2000〜2400mのGI、GIIにおいて3着以内となった経験のない馬は2009年以降[0-0-0-25]、同年、かつ中山、阪神、2012年以降の中京、かつ芝のGI、GIIにおいて3着以内となった経験のない馬は[0-0-1-31]と、それぞれ苦戦しています。今回よりもやや短い距離のレースに実績がある馬や、ゴール前の直線に急坂があるコースを得意としている馬に注目すべきでしょう。狙ってみたいのは好枠を引いたワンアンドオンリー、ラストインパクト、外めの枠だったここ2年の有馬記念で好走しているゴールドシップあたりです。もっとも、ワンアンドオンリーやラストインパクトは(4レース目の突破後に)単勝を買う形でもそれなりに利益が出そう。予算が少ない場合、無理に押さえる必要はないかもしれません。

 もうひとつ注目したいのは1レース目のフェアウェルS(中山8R)。今年の4回中山ダ1800m(12月27日終了時点)は、1000万下から上のクラスのレースに限ると、前走がJRAの平地競走、かつ前走で出走メンバー中3位以内の上がり3ハロンタイムをマークしていた馬が[0-0-3-14]と人気を裏切りがちでした。差し馬だけで固めず、それなりに先行力があるヒラボクプリンスなども押さえておくべきでしょう。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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