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大器・ルージュバックが登場/きさらぎ賞

  • 2015年02月02日(月) 18時00分


 クラシックへの登竜門きさらぎ賞。今年も少頭数ながら素質馬が揃った。中でも百日草特別を圧勝した牝馬ルージュバックの参戦に注目が集まる。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

■2/8(日) きさらぎ賞(3歳・GIII・京都芝1800m)

 ルージュバック(牝3、美浦・大竹正博厩舎)は新馬戦、百日草特別と2連勝。特に圧巻だったのは百日草特別。上がり3ハロン33.3秒の末脚で、他馬が止まって見えるほど豪快に突き抜けた。その2着だったのが先日の京成杯を制したベルーフだけに、この強さは本物。今回は初の右回りや輸送など課題はあるが、それを克服できるだけのスケールは持ち合わせている。

 アッシュゴールド(牡3、栗東・池江泰寿厩舎)は朝日杯フューチュリティSでレース前から気の悪さを見せ、道中最後方から直線で脚は使ったものの、結果8着に終わった。兄のオルフェーヴル、ドリームジャーニーも決して順調な戦歴を積んだわけではなく、この馬にもここからの巻き返しが期待される。

 ポルトドートウィユ(牡3、栗東・高野友和厩舎)はとにかく堅実。ここに入っても決め手では見劣らないだろう。京都コースも向くタイプで、ここも上位争いが期待される。

 その他、気性面で難しいところはあるが素質は高いグリュイエール(牡3、栗東・藤原英昭厩舎)、母スイープトウショウ譲りの末脚に注目が集まるレガッタ(牡3、栗東・昆貢厩舎)辺りも好走圏内。発走は15時35分。

【データ分析/過去10年】
人気…1人気は[2-3-1-4]勝率20.0%、複勝率60.0%と勝ちが少ないものの、連軸としてはそこそこといった成績。2人気は[3-2-2-3]勝率30.0%、複勝率70.0%と1番人気よりも信頼度が高い数値。1〜3番人気で7勝を挙げていて、1〜3番人気が1頭も複勝圏に入らなかった年は2008年(勝ち馬レインボーペガサス)だけと大波乱は起きづらい。

脚質…4角先頭は[2-4-0-4]勝率20.0%、複勝率60.0%と好成績。馬券圏内に入った馬の人気は1番人気から8番人気まで様々で人気に関係なく逃げそうな馬は狙い目。2〜5番手が[4-3-4-37]複勝率22.9%、6番手以下が[4-3-6-36]複勝率26.5%とやや差し馬の成績のほうが優秀だが、勝ち馬の数は変わらないことから脚質による有利不利はなさそう。

種牡馬…出走頭数が多いのはディープインパクト産駒(9頭)で次にスペシャルウィーク産駒(6頭)、フジキセキ、アグネスタキオン、タニノギムレット、グラスワンダー、アドマイヤムーン、マンハッタンカフェ産駒(それぞれ4頭)と続く。連対馬を最も多く輩出しているのはディープインパクトで[3-1-1-4]、次いでホワイトマズルの[1-2-0-0]となっている。連対馬20頭のうち、10頭がサンデーサイレンス系の種牡馬となっている。

◆ルージュバック
・一週前調教診断/井内利彰
 前走百日草特別では、牡馬を相手に完勝。2着ベルーフはその後、京成杯を勝っているのだから、すでに本馬が牡馬混合の重賞で通用するという簡単な計算は成り立つ。あとは、久しぶりのレースでの仕上がり状態だろう。
 ちなみに前走時の最終追い切りは南Wでの併せ馬。古馬を追走して先着。6Fから速い時計を出していた。この内容は1週前追い切りでも敢行しており、牝馬としてはかなり強い負荷をかける攻め内容だった。今回も1週前追い切りは南Wで古馬を追走して先着、6F時計も速い。よって、休み明けでも調教過程は完璧。あとは最終追い切りを京都競馬場までの輸送を考慮して、どのような調整にしてくるかだろう。

・血統診断/望田潤
 母ジンジャーパンチはBCディスタフ(米GI・ダ9F)など北米GIを5勝した北米古牝馬チャンピオン。そこに

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