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NARグランプリ2014と吉田勝彦アナウンサースペシャルトークショー

  • 2015年02月14日(土) 12時00分


吉田勝彦アナウンサーに質問したかったこと

 先週5日のNARグランプリ2014と翌6日の吉田勝彦アナウンサースペシャルトークショーは、私にとって盆と正月が一緒に来たようなもの。グランプリで吉田さんが表彰されることと東京で吉田さんのイベントを開催することは、長年の夢であり懸案でしたからね。それが叶ったというのは、何はさておき、めでたしめでたしです。

 まずグランプリ。表彰式の後に行われたパーティで、吉田さんにインタビューするコーナーがありました。そこで私は、ずっと心にためておいた、1つの質問をぶつけてみたのです。

 当コラムを長年ご愛読いただいている方は覚えていらっしゃるかもしれません。4年前、2011年のグランプリ表彰式で、吉田さんがもう少しで実況を引退すると宣言した、という話を書いたことがあります。いったいあの宣言はどうなっちゃったんでしょう? ご本人に確かめるには、今回のインタビューコーナーが絶好の機会と思ったわけです。

 で、失礼を顧みず切り込んでみました。すると吉田さん、「えっ、私、そんなこと言いました?」ですって! でも、ここで引き下がるわけにはいきません。「確かにおっしゃいましたよ」と突っ込むと、「いや、60年近く、8万8000レースも喋ってきましたが、いまだになかなか思うようには喋れない。そんな私(のキャリア)がギネスに認定され、今回は特別賞もいただいた。本当にうれしいことです。今でも喋りたいという気持ちがあります。みなさんが許してくれるなら、あともう少し、喋らせてください」。そう、その答えが聞きたかったんです。4年前の引退宣言は、これでなかったことになりました。

 翌日のトークショーは、新橋Gate.Jに130人ものファンが詰めかけ大盛況。関東にも吉田さんファンは大勢いる、ということを、ご本人にもわかっていただけたと思います。

 そしてその中身は? そりゃぁもう、“吉田ワールド”がギッシリ詰め込まれた、すばらしいものでしたよ!これまで吉田さんにお目にかかるたびにちょっとずつ伺ってきたお話を、いっぺんにまとめて聞けたんですからね。当然ながら、来場されたファンの方々にとっては、初めて耳にするお話も多かったはず。みなさん存分に堪能されていました。

 トークショーの後、吉田さんは控室にも戻らず、慌ただしく園田のご自宅へ向かわれました。残った私たちが控室に戻ると、差し入れの缶ビールが(浅野靖典クン提供)。「これは吉田さんにお届けしないと」ということで、総勢8人(一緒に司会を務めた荘司典子さんや台本を作ってくれた斎藤修さん、トークショーを見に来た井上オークスさんや小堺翔太くんら)で品川駅の新幹線ホームまで追いかけて、無事にお見送りさせていただきました。みなさんどうもお疲れさまでした!

 いつか、今回のトークショーの続きを開催する予定です。その際もどうぞよろしく!!!

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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