前走の敗戦も上々の内容
降雨がどの程度か分からないが、第1週のAコースの芝は、かなり芝丈が短く刈り込まれて、整えられている印象がある。最後の直線の芝は現時点ではあまり生育状況良しとはいえず、芝のクッションはないものの、芝丈が短いことが理由で時計が速くなりそうに思える。
土曜日5Rの新馬2000mは、評判に上がっている馬はなく、全体に緩いペースながら「2分04秒5」が記録され、上がりは「35秒8」。タフなコンディションではない。雨量が少なければ、1分47秒台前半も、ヴィクトワールピサの2011年のように1分46秒台も可能だろう。
イスラボニータか、
ロゴタイプか、さんざん迷ったが、中山コースに【3-1-1-0】の良績を持つロゴタイプに期待したい。4歳時はスランプだったが、今年はスタートの中山金杯を1分58秒0で2着。これは皐月賞で自身が記録したレコードとぴったり同じ時計だが、レース上がりも、自身の上がりもはるかに速いから、58キロも考え合わせると完全復活に近い内容である。スケールアップにも通じている。初ダートの根岸Sの内容も、1度は先頭に並んで、あまり合わないと思える距離1400mを1分23秒9なら上々だろう。
父ローエングリンは、芝1200mのスプリンターズSから、3000mの菊花賞まで、信じがたいほどさまざまなレースに出走したが、この中山記念の2勝を含め、中山1800mは【3-0-1-1】。スペシャリストにも近い巧者だった。中山記念の2勝はともに後藤浩輝騎手である。――後藤浩輝騎手は、2000年のダイワテキサスでも中山記念を勝っている。ローエングリンの快記録になるムーランドロンシャン賞の2着は後藤浩輝騎手だった。
ローエングリンの代表産駒のロゴタイプは、昨年の中山記念の3着(休み明けのスランプ時)と、スプリングS1着が中山1800mの成績だから、【1-0-1-0】。父子合わせて中山1800m【4-0-2-1】。父がスペシャリストなら、息子はそのリピーターになりつつある。甲乙付け難い力関係のイスラボニータにマークされる位置どりになる危険はあるが、父ローエングリンと同じように、自分からスパートして振り切りたい。
2頭のあいだに割って入るとすれば、セントライト記念でイスラボニータと小差だった4歳
ステファノスか、まだ崩れたことがない牝馬
ヌーヴォレコルトか。
マイネルフロストも、
タガノグランパも侮れないが、この頭数だから、3連単の3着にとどめたい。