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混戦模様の短距離戦を制するのは/ファルコンS

  • 2015年03月16日(月) 18時00分


 1400m戦に変わって4回目となるファルコンS。昨年はタガノグランパが1番人気に応えたが、今年は混戦模様のメンバー構成となった。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

■3/21(土) ファルコンS(3歳・GIII・中京芝1400m)

 ブリクスト(牡3、栗東・吉田直弘厩舎)は前走のクロッカスSで2着。最後は勝ち馬の底力に屈したものの、それと並ぶ最速の上がりを使った。クビ差の3着に負かしたアポロノシンザンも次の500万下を圧勝しており、上位馬のレベルは高かったと言える。中京コースは2戦2勝と相性が良く、ここは重賞初制覇のチャンスだろう。

 レンイングランド(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)は先行力を武器にここまで芝とダートで3勝。前走のシンザン記念でも粘りを見せて0.1秒差の5着に入ったものの、やはり距離短縮はプラス。左回りも問題なく、上位争いが期待される。

 その他、アクティブミノル(牡3、栗東・北出成人厩舎)・セカンドテーブル(牡3、栗東・崎山博樹厩舎)といった2歳重賞の勝ち馬、前述のアポロノシンザン(牡3、美浦・堀井雅広厩舎)、同条件のなずな賞を制したフミノムーン(牡3、栗東・西浦勝一厩舎)、連勝中のビヨンジオール(牡3、美浦・的場均厩舎)なども差はなさそうだ。発走は15時25分。

【データ分析】
人気(リニューアルオープン後の過去3回)…1番人気は[1-0-0-2]勝率33.3%、複勝率33.3%とあまり信頼はできないが、1〜5番人気で[3-1-2-9]単勝回収率142%、複勝回収率108%と馬券圏内の3分の2を占め、上位人気はそれなりに信頼できる。それ以外で馬券に絡んだ3頭は、それぞれの年に1頭ずつ11〜12番人気から出てきており、ヒモ荒れを狙うパターンが良さそう。

前走脚質(リニューアルオープン後の過去3回)…前走の上がり3Fのタイムが5位以内の馬は[3-2-3-27]複勝率22.9%、複勝回収率95%と、6位以下の馬[0-1-0-17]複勝率5.6%、複勝回収率43%を大きく上回る。実際に当レースで上がり3F1位を記録した馬が[3-0-1-2]単勝回収率355%、複勝回収率301%と過去3年で勝ち切っており、これまでのレースで上がりの速さを見せている馬から狙いたい。また、穴馬として馬券に絡んだ3頭はそれぞれ、14年11番人気3着アルマエルナトは前走8枠から差し切り勝ち、13年11番人気2着カシノピカチュウは前走5枠から上がり最速も届かず4着、12年12番人気2着レオンビスティーは前走で、内枠決着のシンザン記念を8枠から差す競馬で勝ち馬のジェンティルドンナから1.0秒差以内の健闘を見せており、人気薄で馬券に絡む馬は何らかの形で外差しでの能力を見せていた。

前走からの間隔(リニューアルオープン後の過去3回)…前走から中8週以内で臨む馬は[3-2-1-36]複勝率14.8%、複勝回収率46%、中9週以上で臨む馬は[0-1-2-9]複勝率25.0%、複勝回収率179%と間隔をあけて出走する馬の成績が良く、人気薄で来た3頭の内2頭は中9週以上の休み明けだった。しかし、1〜5番人気の人気馬に限ると中4週以内の馬は[3-1-1-2]勝率42.9%、複勝率71.4%、単勝回収率304%、複勝回収率185%であるのに対し、中5週以上の馬は[0-0-1-7]複勝率12.5%、複勝回収率40%と極端な結果になっており、人気馬は前走から間隔を空けずに出走する方が信頼できる。

◆アクティブミノル
・陣営コメント/北出調教師
「前走(朝日杯FS5着)は負けたとはいえしぶとさは見せた内容でした。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩。ソエが固まって苦しいところがなくなったことで、馬にも落ち着きが出てきました。ここまでは順調に来ていますし、ここも前に行く自分の競馬をするだけですね」

◆ブリクスト
・陣営コメント/村井調教助手
「前走(クロッカスS2着)は最後差し切られてしまいましたが、道中はきっちり折り合って進められましたし、収穫の多いレース内容だったと思います。ここを目標に

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