◆「才能はあるのに開花する舞台が少ない」血統の方が、おいしい馬券を出してくれます
今年のドバイワールC優勝馬プリンスビショップの父はドバウィ。UAEダービーの勝ち馬、ムブタヒージの父もドバウィ。ドバイの新生ダートの中距離戦は、ドバウィのために用意された舞台となってしまいました。
ちなみに、日本にはドバウィの産駒は5頭輸入されています。日本ではダート短距離ばかり走っていますが、血統的にはダート短距離が本質ではないはず。日本の馬場、コース体系では、ダートかローカルの短距離ぐらいしか持ち味を出せないのが実情なのです。
別の見方をすれば、ドバイでは勝ち負けできるほどの才能があったっとしても、日本ではダート短距離の条件戦をウロウロする可能性すらあるのが競馬の面白いところでしょう。
ドバウィ産駒のモンテロッソは日本で種牡馬入り。ドバイならば日本の主流種牡馬にも負けない血筋ですが、日本ではその才能を活かせないケースも多そう。
もっとも「才能はあるのに開花する舞台が少ない」血統の方が、おいしい馬券を出してくれます。日本では、やや湿った馬場の中距離ダートで穴を出してくれそうな予感。産駒のデビューが楽しみです。
さて、今週末に行われるダービー卿CTも、ドバウィの父父にあたるシーキングザゴールドの血を持つ馬に相性の良いレース。
昨年9人気2着のカオスモスはシーキングザゴールドを父に持つマイネルラヴ産駒。2013年の勝ち馬トウケイヘイローの父ゴールドヘイローは母父がシーキングザゴールド。
もっとシンプルに、父親だけを見れば、当レースの勝ち馬でもあるダイワメジャー産駒が2年連続連対。
ブレイズアトレイルは父がダイワメジャー。母父はエルコンドルパサー。エルコンドルパサーの父はシー「キング」ザゴールドと同じ「キング」のつくミスプロ系(「キング」マンボ)。ということでもないのでしょうが、シーキングザゴールドの血が走るような馬場はキングマンボ系も得意。
最近の中山芝1600mは8枠が有利になりやすいので7、8枠を引けば、ぜひ買いたいところ。最終予想はホームページで。