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パートン騎手の好騎乗、そして豪華メンバー大阪杯

  • 2015年04月03日(金) 12時00分


キズナは「今回は絞れている」

 先週の高松宮記念、エアロヴェロシティ強かったですね。しかも2枠4番とは思えないザカリー・パートン騎手の巧みな騎乗振りも光っての内容。

 この日は最内枠が有利だった先週の馬場状況とは一変し外枠の方が伸びる傾向にあり、昨年の新潟で行われたスプリンターズSのようなイメージでした。

 勝ち馬はデビュー戦以来の左まわりと良馬場の経験しかなく、しかも4番。条件としては厳しく思えたのですが、好スタートからロスのない立ち回りをし、最終コーナーを利用しながら外へと出し、ミッキーアイルとの併せ馬で前を行くハクサンムーンを捕える内容は、まさにパーフェクト。しかも手応え以上の伸びを見せるあたりに、ジョッキーの手腕を感じるものでした。

 一方2着に敗れはしたものの、ラチも頼らずにシッカリと最後まで走れていたハクサンムーンの姿にも感動してしまいました。

 しかもレース後、陣営が大泣き…。気の難しさのある馬だけに、日頃の調整やケアに時間と試行錯誤を繰り返し挑んでいた陣営。その思いに応えるかのような見事な走りを見せた愛馬の姿に嬉しさや誇らしさを抱きながらも、ここまできたら勝ちたかったという悔しさも感じました。

 さて今週末は好メンバーの揃った大阪杯となります。

 注目は何と言っても骨折明けからの2戦目となるキズナでしょう。前走の京都記念は現場からリポートしていたのですが、当日は22キロ増とあって、やはり幾らか腹回りや腰まわりの脂肪を感じましたが、それ以上に、久々とは思えない艶やかな毛ヅヤと五分のスタート、道中の見事な折り合い、そして最後の直線で見せ場十分の走りを見せるキズナの姿に、馬と陣営の手腕を改めて感じるものでした。

 さて今回ですが、担当する田重田厩務員さんは、「一度使ったことで薄っすらとアバラもみえてきたし、今回は絞れていると思う。理想は-6キロかな」と語り、その表情や雰囲気は、無事にレースを終えてくることを第1としていた前回とは違い、ダービー馬としてここからは負けられない気持ちで送りだしている様子に見て取れました。

 今回は直線でスパッと鋭い切れ味が期待できる気がします。

 それでは皆さん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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