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シャンティ競馬、からのネージュドール

  • 2015年04月09日(木) 18時00分


 ドバイ取材のあとはしばしの休息。ストップオーバーでフランスへ行ってきました。昨年の凱旋門賞以来のフランス、やっぱりいいですねぇ。現地の方に手厚くお世話になり(ありがとうございました!)シャンティ競馬場にも行くことができました。

 これまでわたしはシャンティ競馬場は何度か訪れてはいますが。行くたびに改めて、雰囲気のよさに癒されます。とくに、競馬場のデザインが美しくて、気持ちが安らぎますね。ベージュの壁にアクセントとなる濃い緑色。この配色がホントきれいです。その日は大レースがあったわけではないのでのんびりした雰囲気でしたが、それもまたいいかんじでした。

シャンティ競馬場のパドック


 カラフルな服色の勝負服は、無料で配られるレースプログラムに文字で記載されています。胴の色や模様、袖の色や模様、帽子の順に書かれています。フランス語でずらずらと単語が書かれているのですが、「m」のあとに書かれた内容が袖、「t」のあとに書かれた内容が帽子です。たとえば、この日の4レースでスミヨン騎手の服色は「Rayee orange/violet m violettes brass orange t blanche」と記載されていましたが、これは「胴はオレンジと紫のしま模様(rayee)、袖は紫にオレンジの腕章(brass)、帽子は白無地」という意味です。模様の単語は理解できなくても、色ならだいたいわかると思います。フランスの広大な競馬場で、人馬が走る姿を見れるのはホームストレッチのときだけ。レースによってはゴール板がはるか遠くだったりしますから、服色だけでも把握できるようにしておくといいと思います。

スミヨン騎手の服色


 ジョッキーたちは、スミヨン、クリスチャン・デムーロ、デットーリ、リスポリ、バルザローナ、ギュイヨンなど。日本でもすっかり御馴染みになった面々。前知識のないことばかりだと馬券を買うのに戸惑いますが、これだけ知っているジョッキーが揃っているのだから馬ではなく騎手から狙えばいいな、と思いました。そうそう、日本で靴をはかずに騎乗してしまったブドー騎手もいました! ちゃんと靴はいて頑張っていましたよー(笑)。

シャンティ競馬場の検量室


 グレイトジャーニーなど、日本から輸出された種牡馬の産駒も走っていると聞きますが、残念ながらこの日はいませんでした。そのかわり?、アドマイヤフジと名づけられたアイルランド産の馬が走っていましたよ。日本で活躍したアドマイヤフジとは違う馬ですが、縁あって同じ名をつけられて走っているそうです。まぁ、そんな調子で日本の競馬ファンがいきなり競馬場を訪れても、結構楽しめます。ぜひぜひフランスにお寄りの際は、競馬場にも足をのばしてみてください!

 さて、今週はネージュドールが出走します。前走からひと息はいってのダート1800m戦。気のいいタイプですし、走りからもダートは問題ないと見ています。そうそう、今週もオーナーである池江泰郎先生が実際に調教を見守っていましたよ。お会いしたとき、「うん、大丈夫。今週はいくよ」と言いながらハイタッチを交わしました。今度こそは! という意気込みがヒシヒシと伝わりましたよ。愛馬のほうは相変わらずのんびり。馬房をのぞくとキュンキュン言いながら顔を寄せてきます。本当に可愛らしい。でも、コースに出るとしっかりと気の強いところを見せます。気まぐれなステイゴールド産駒、「ステイゴールドは期待したときに結果が出ず、どうかな? と思っていたときに限って勝った(苦笑)」という父を持つだけに、このタイミングに走ってくれるかは定かではありませんが…(苦笑)。馬主としての池江泰郎先生の初勝利に期待しています!

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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