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誘導馬デビューを果たしたプレファシオなど、3頭の近況を紹介

  • 2015年04月27日(月) 18時00分
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▲プレファシオが船橋競馬場の誘導馬として初めてお仕事をしているところ


5月5日のかしわ記念に登場予定


 皆さん、こんにちは! 前回ご紹介したプレファシオが、無事に船橋競馬場の誘導馬デビューを果たしました。

 プレファシオと言えば、中央では5勝を挙げ、オープンで走っていた馬ですね。2013年5月に船橋の出川克己厩舎に移籍し、京成盃グランドマイラーズで2着になるなど重賞タイトルまでもう一歩のところまできていました。

 今年2月の報知グランプリCで出走取消(左前繋靭帯不全断裂)となり、そのまま現役を引退。千葉県千葉市若葉区にある殿山ガーデン乗馬クラブで第二の馬生を歩み始めました。ここは船橋競馬場の誘導馬たちが普段住んでいる場所で、開催になると、船橋競馬場へやって来るんです。

 プレファシオもここで乗馬の訓練を始め、4月15日に船橋競馬場の誘導馬デビュー。「頭がよくて素直な馬だし、丈夫なので毎日調教ができたのもよかったです」と会長の胡桃晴夫さん。

 馬場に入ってゴール板まで歩いていくのは大人しくしていましたが、そこから引き返してくる時が、出走馬からキャンターで抜かされていく状態になるので、チャカチャカして一緒に走り出そうとするところもありました。

 しかし、プレファシオは2か月前までこの同じ場所で、早く走るためのトレーニングを積んできた訳で、当時とは真逆なことを教えられています。そんな中、こんなにも早く誘導馬デビューができたのは本当にすごいことだと思います。
 
 この後は5月5日のかしわ記念に登場予定とのこと。通常は1頭の誘導馬がこの日は3頭になるので、プレファシオがその先頭を歩くプランもあるそうです。

東京ダービー出走を目指すブラックレッグ


 さて、南関東競馬でもクラシック戦線真っ只中ですが、皆さんは昨年の福島競馬場で行われた新馬戦を優勝したブラックレッグを覚えているでしょうか?

 今年2月から大井の的場直之厩舎(大井の帝王・的場文男騎手の甥っ子さんの厩舎)に仲間入りをし、東京ダービー出走を目指しているところです。「まだまだこれからの馬ですが、スケールは大きいです」と的場調教師。

 前走の3歳馬によるポピー特別(大井1600m)は、先行していくもかなり競られて厳しい競馬になったにもかかわらず、渋太く粘って2着。惜しくも敗れてしまいましたが、この馬の底力を見たような気がします。

 この後は5月18日に行われる東京ダービートライアル(大井2000m)に出走予定で、1着には東京ダービーへの優先出走権が与えられます。

 そんなブラックレッグはルックスにも特徴がありまして、体は青鹿毛特有の艶やかな黒光りをしていますが、前髪だけが白いのです(笑)。

 厩舎サイドも「こういう特徴のある馬は初めて見た」と言っていますよ。パドックではメンコを着けていますが、レースでは外すので、その白さがはっきりわかります。これから大井の人気者になって欲しい!!!

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▲ブラックレッグと担当の的場勝之厩務員(大井の帝王・的場文男騎手の息子さん)


南関東の女王に挑むマーチャンテイマー


 なお、今週は4月29日に牝馬の重賞しらさぎ賞(浦和1400m)が行われます。南関東の女王ノットオーソリティ(船橋・川島厩舎)がここから始動。また、中央からの転厩2戦目となるマーチャンテイマー(川崎・高月厩舎)も出走してくるので、2頭の一騎打ちが予想されています。

 マーチャンテイマーは前走のマリーンC(船橋1600m)から南関東の一員になりました。古巣中央勢と一緒に先行集団に取りついていくも、勝負所で遅れてしまいましたがまた盛り返して、4着とは差のない5着。

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▲マリーンC時のマーチャンテイマー、メンコのKTマークは高月厩舎マーク


「南関東同士ならやれる手応えはつかめた。今回の浦和の小回りコースは先行力もあるのでこなせるのではないか」と高月調教師。

 南関東の女王ノットオーソリティとの初対決が非常に楽しみで、マーチャンテイマーはこれから南関東牝馬戦線においてどんな存在になっていくでしょうか?

 次回は5月11日(月)にお会いしましょう!

南関東競馬リポーター。宮城県仙台市出身。元NHK山形放送局キャスター。タイキフォーチュンがきっかけで競馬の世界を知り魅了され、競馬を伝える仕事に就きたく上京。MXテレビ大井競馬中継を経て、現在は南関東競馬内で取材活動を行っている。南関東競馬公式ウェブサイト内・南関魂、大井競馬ホームページ、サンケイスポーツ、楽天、ウェブハロン、ターファイトクラブ会報誌、馬事通信など。

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