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馬力、スタミナ仕様に設定されている東京芝

  • 2015年05月13日(水) 18時00分


◆今週までの馬場整備傾向から今年は雨が降らなくても2013年並みの重い芝になりそう

 今週末の東京芝は、一昨年(京王杯SCが行われた2013年5月11日)に近いコンディションになりそうです。

 2013年5月11日の東京芝は雨の影響もあり、水分を含んだ芝。京王杯SCの勝ち時計は1分20秒6。昨年の勝ち時計は1分19秒7ですから、1秒近く時計がかかる馬場。

 京王杯SCは1分19秒台の決着になると、芝1200m指向のレースになり、前走芝1200m経験馬やスプリント適性の高い血統が有利になります。

 昨年は勝ち時計が1分19秒7。勝ち馬のレッドスパーダの前2走は芝1200m。父タイキシャトルは1200m指向の強い種牡馬。

 同じく19秒台だった2010年の勝ち馬はサンクスノート。前走が1400mで2走前は芝1200m。父サクラバクシンオーはスプリンター血統。

 一方、2013年は、水分の含んだ馬場で、勝ち時計が20秒後半。勝ち馬、2着馬、3着馬はすべて近2走とも1600mに出走。父はダイワメジャー、スペシャルウィーク、マンハッタンカフェ。サンデー系で2000m以上GIに勝利実績がある種牡馬。

 今週までの馬場整備傾向から(近日当サイトで特集する予定です)、今年は雨が降らなくても、2013年並みの重い芝になりそう。雨が降れば2013年よりも遅いタイムの決着になるでしょう。

 であれば、スタミナ、馬力指向の馬場は必至。前走は芝1600m以上出走。血統的にも中距離寄りで、なおかつ重い芝への適性も高い馬力型の血統が有利になる確率が高いです。

 ブレイズアトレイルはダイワマッジョーレと同じダイワメジャー産駒。母方も同じく、スタミナ、馬力指向の強い血統。今年もダイワマッジョーレは登録していますが、今年は近2走ともに1400m以下。今の馬場の流れでは2年前のほうが有利な臨戦過程。近2走ともマイルのブレイズアトレイルを買いたいところ。

 サトノルパンは父ディープインパクト。東京芝1400mのディープインパクト産駒は、高速前残りでは危険な血統ですが、時計がかかり、差しが届けば積極的に狙いたい種牡馬。母父ダンシングブレーヴ。2013年2着のトライアンフマーチもサンデー系×ダンシングブレーヴ。同じく前走はマイル戦出走。

 そのサトノルパンに昨年11月の東京芝1400m戦で先着しているのがカオスモス。母系はスタミナ、パワーに優れた血統。近2走はマイル。父系はドバイ血統(ドバイワールドカップデーで2勝)のシーキングザゴールド系。今の東京芝1400mはダート勝ち馬の期待値が高いように、ダートの持続力比べに強い父系も強調材料です。

 なお、京王杯が目論見通りスタミナ指向の決着になった場合。ヴィクトリアマイルはヌーヴォレコルトが走りやすくなるでしょう。よって、京王杯中心のコラムを書いたわけですが、はたして。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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