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赤本掲載馬より(須田鷹雄)

  • 2015年06月23日(火) 18時00分


◆イチオシに挙げたプロディガルサンは無事新馬戦を突破。とにかくひとつ勝つということが大事

 今年の赤本でおすすめ10頭に挙げたうち、最初にデビューしたのはスターオブペルシャだったが、よもやのデビュー戦4着。パドックの周回時から正直もっさりした印象で、レース前半もそんな走りだった。使われてどの程度ピリっとしてくるか。今週2戦目を迎えるのでここは突破してもらって秋以降に備えたいところだが……。

 2週目の結果からするとダイワメジャーにヤマを張ったこと自体は間違っていなかったので、あとは個体の問題も正解になってほしいものである。

 一方、今年のイチオシに挙げたプロディガルサンは無事新馬戦を突破。着差は半馬身だったが、前残りの流れを外から差したのだから、悪くはない。この時期に下ろす以上、とにかくひとつ勝つということが大事。惜敗続きで続戦続戦となると成長そのものを阻害してしまいかねないので、収得賞金を積むことは大事だ。

 その他のおすすめ10頭馬では3頭入れた矢作厩舎のファンタサイズが読み通り早々に山元に移動。リライアブルエースも遠からず内地へ移動の方向、プリンシパルスターはしがらきに在厩していてすぐにも入厩と、それぞれ順調にきている。3つのクラブから同一厩舎を1頭ずつ指名したのも考えあってのことだったのだが、ここまでは順調に推移している。

 おすすめ10頭の10位に入れたのが、小笠厩舎のチャイナドレス。一度入れるにしてもデビューは北海道、と調教師に確認してからの指名だったのだが、当時の予定通り、既に一回入ってゲートは合格。デビューは札幌になりそうだ。

 その他、おすすめ10頭には入れなかったが、シルシを打った中で情報需要がありそうな母ピラミマに触れておこう。丸山担オーナーによると、馬体も490キロくらいまで増えてしっかりしてきたとのこと。春の取材時には手脚が長く見えるひょろっとした体形だったので、じっくり進めているのが良い方向に出てきているようだ。馬名の登録が遅れているが、これは最初に申請した馬名が通らなかったことによるもの。しかも申請前に相談され、「調べたらかなり昔に同名馬がいるし、通るでしょ」と言った犯人が筆者。申し訳ない……。

 一方、丸山オーナー所有馬で古谷コンシェルジュが早来初日の注目馬に挙げていたデピュティプライムは、いったん放牧に出た。ダート向きだろうし、仕切りなおしてダートの番組が増える時期にデビューでちょうどよいのではないかと思う。

 母ピラミマと同じ空港A2で育成されてきた母アーティストチョイスもまだ馬名は入っていないが、保坂和孝オーナーによると、間もなく一回入れてゲートまでは進める予定とのこと。新種牡馬ではヴィクトワールピサ推しの筆者だけに、この馬にも期待したい。

須田鷹雄+取材班が赤本紹介馬の近況や有力馬の最新情報、取材こぼれ話などを披露します!

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