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1頭の種牡馬を覚えるだけで馬券は勝てるか?

  • 2015年07月01日(水) 18時00分


◆100頭の種牡馬を覚えるよりも、優秀な種牡馬1頭の狙い方のコツを100個覚える方が、よほど馬券には効果がある

 今週末の土曜、7月4日22:00からCSフジテレビONEで(フジTVオンデマンドでも)放映される「競馬血統研究所」。

 この番組では「1頭の種牡馬を覚えるだけでも馬券は勝てる」と提唱しました。「競馬血統研究所」で共演した小籔さん、千鳥のノブさん、横山ルリカさんが口を揃えて言うのが「血統は覚えるのが大変」ということ。

 しかし、血統は全部覚えなきゃ使えないわけじゃないのです。100頭の種牡馬を覚えるよりも、優秀な種牡馬1頭の狙い方のコツを100個覚える方が、よほど馬券には効果があります。

 なんて、偉そうなことを書いておきながら、先週の宝塚記念もディープインパクト産駒の取捨に失敗。「池江厩舎の4ハロン追い」に注目しながら、ラブリーデイではない方の馬を上位に評価…と、失敗するケースも多々あるわけですが「1頭の種牡馬の効果的な狙い方」たとえば「ディープの効果的な取捨のパターン」を貫けば、トータルでは勝てると信じて、今週も競馬を続けてみましょう。



◆福島芝1800mに出走するディープ産駒の明確な傾向とは…

 福島芝1800mに出走するディープ産駒も、ライトな視点で明確な傾向が出ます。

 まずは人気。2013年以降当コースに出走したディープ産駒はのべ44頭。3人気以内に支持されたのがちょうど半分の22頭ですが、2勝のみ。勝率9.1%。複勝率45.5%。単勝回収率25%。複勝回収率75%。いずれも標準値を大幅に下回る成績。

 一方4人気以下の22頭は、勝率18%、複勝率45.5%。単勝回収率339%。複勝回収率186%と大幅なプラス収支。1、2人気の上位人気に支持されようが人気薄だろうが、成績が変わりません。

「血統は、馬柱ではわからない傾向が出る」これも言い続けていることですが、馬柱をフツーに見ると買いたくなるような人気馬よりも、馬柱では少し割引材料が出るような人気薄の方が買い。これは、使えるデータです。

 なお「当日の人気は変わるからパターンで買うのは難しい」と思う方は、亀谷ホームページに掲載されている推定人気順位をご利用ください。当日の推定人気が4〜8位のディープ産駒は単勝回収率497%。複勝回収率246%。勝率27%。複勝率53%。優秀な成績です。

 思えば、同じ根幹距離(1600、2000、2400)ではない距離で、直線も短い宝塚記念も、人気のディープ産駒が消え、人気のないディープ産駒が走りましたね。

「前走出走距離」にも明確な傾向が出ます。前走1600mを使っていた馬の成績が最も優秀。前走出走距離が1800m、2000m以上と距離が延びるに連れて成績が下降。

 前走が今回よりも長い距離でゆったり追走して好走。そして今回人気になるディープ産駒は危険。逆にマイルの速い流れを経験していて、なおかつ今回はさほど人気にならないディープ産駒が有利。とわかりやすい傾向が出ています。

 ラジオNIKKEI賞を、前述のパターンに当てはめてみると、おそらく4人気以下で前走マイルに出走したグリュイエールは買い。前走2000mで、今回は1人気になりそうなアンビシャスは過信禁物。となりますが、はたして。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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