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エピファネイアの想い出

  • 2015年07月30日(木) 19時00分


 毎週書いていますが、栗東、ほんと暑いです。今日は昼過ぎにスコールのような雨が降ってきました。ここは亜熱帯地方でしょうか…?

 ちょうど梅田厩舎に取材に行こうとしたタイミングに一気に雨が降ってきたのですが。ほんと、すごい勢いでしたね。ひと雨降ると涼しくなる日と、かえって蒸し暑くなる日があるのですが今日は後者でした…。暑ッ!

 この気候を考慮し、あえて無理せずにいったんお休みする馬もいます。梅田智厩舎の2歳馬・アドマイヤロマンもその1頭です。引退が決まったミッキードリームの全弟ですね。ゲート試験後はデビューに向けて調整されてきましたが「少し疲れが出たので、無理せずにいったん休養に入る」(鹿戸助手)とのことでした。

花岡貴子のトレセン情報


 彼女、とても期待されていて「キャンターよし、背中よし、ゲートよし」とケチをつけるところがないそうですよ。しかも、すごく頭がよくて何事も手早く覚えるのだとか。梅田智師も以前から「クラシックを意識する馬」と相当な期待を寄せていましたし、相当な器なのでしょうネ。夏はしっかり休んだら、秋にまたトレセンにやってくるのを楽しみにしています。

 さて。本日、エピファネイアの引退が発表されました。エピファネイアは本当に可愛らしい馬でした。競走馬も年を重ねたらその分大人っぽい顔つきになりますが、エピはいくつになってもすごく素直な眼をしていたのが印象的でした。

 結果的にドバイワールドカップがラストランになりましたが…悔しいでしょうね。あのジャパンカップの圧勝劇を思い出すたび、ドバイでどれだけ不完全燃焼だったことか。察するに余りあるものがあります。

 写真を2枚掲載します。一枚はダービーを走り終えた後の様子です。ほんと、カメラを向けるたびにまんまるな眼でこちらを覗き込んでくれたのが印象的でした。

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 もう一枚は菊花賞の前、秋口の写真。普通、運動中はほどほどの距離ですれ違うので体全体を写すことが多いのですが、この日はたまたま目の前で担当の鈴木さんが止めてくれまして。記念すべきドアップになりました。

 エピはボーっと空を眺めていました。その眼がやはり、あまりに素直そうだったのが忘れられません。

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 近い将来、あの激しさ、素直さ、そしてパワフルさを譲り受けた子供たちに会えるのが楽しみです。

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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