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先週は札幌で馬券惨敗も逆転へのヒントつかんだ!!

  • 2015年08月06日(木) 18時00分


◆「同じ北海道でも暑い札幌とじゃ馬の負担がだいぶ違う」

 開催終了で“トレセン化”した函館から実戦舞台の札幌へ――。意気揚々と移動した先週末だったが、得てして勝負は無情である。結果は当たるレースを見送って、負け戦ばかりに手を出すお粗末さ。滞在計2日で2度の銀行通いを余儀なくされ、ススキノのネオンを見ることなく、ほうほうの体で函館帰還と相成った。

 それでも救われたのは、札幌より格段に涼しい函館の気候。クーラー無用の静かな夜は、熱くなった頭を冷やす効果が絶大。週が替わるとリベンジの意欲が湧き、再び取材に闊歩する宴会野郎に戻れた次第だ。

 さて、そんな気分を知ってか知らずか、火曜(4日)午後の厩舎地区でスマホ片手に宴会野郎に声をかけてきたのが、牧田厩舎の上野洋嗣助手。

「見てください。この時間で24度ですよ。やっぱり函館は違いますね。馬も人も楽なワケです」

 この時間とは午後の3時30分。確かに先週末の札幌と比べれば、照りつける陽光が柔らかい。無論こんな言葉が出るのも、担当馬の具合がいいからに他なるまい。

「この気候のせいでしょうか。スペランツァデーア(土曜札幌8R出走予定)は前走から3週間で、具合がメチャメチャ良くなってます。体はすごく増えているけど、輸送すると食べない馬。おそらくちょうどいい体で出走できるはず。今回はデビュー以来初めてパンパンの良で競馬ができそうですしね。思い入れはデビューから携わるグリーンゼファー(土曜札幌2R出走予定)ですが、今回プッシュできるのはこっちかなぁ」

 当方は取材ノートにさっそく◎の印を書き込んだのだが、思い返せばその日の朝、土曜メーン・札幌日経オープンに出走するアドマイヤフライトの橋田満調教師も同様の言葉を口にしていた。

「輸送に弱いこの馬を、なぜ栗東から札幌じゃなくワンクッション置く函館に入れたかって? それは気候の良さを考えてのこと。同じ北海道でも暑い札幌とじゃ馬の負担がだいぶ違うから」

 先週は札幌在厩馬16勝に対し、半分の8勝と分の悪かった函館在厩馬。しかし、暑さが続けば環境で勝る函館組の逆転も十分可能ではないか? そう考えれば、先週の敗北感はどこへやら…すでに今週は儲かった気分の宴会野郎である。
 (美浦の宴会野郎・山村隆司)

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関東・舘林勲、大阪・松浪大樹の本紙予想のほか、記者による好評コラム(「一撃・山河浩、馬匠・渡辺薫など)、そして井崎脩五郎、爆笑問題の田中裕二、IK血統研など超豪華執筆陣の記事も読みごたえたっぷり。馬券作戦に役立つ情報が満載です。

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