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【クラブ・データ分析(16)】岡田繁幸総帥率いる“マイネル軍団”の傘下に/ウインレーシングクラブ

  • 2015年08月12日(水) 18時01分
一口クラブ徹底攻略

▲オルフェーヴルの好敵手でもあったウインバリアシオン 撮影:下野雄規


各一口クラブを、様々なデータから徹底的に分析していくこのコラム。クラブの特色や強みはどこなのか、血統・価格・厩舎など、どんな条件が一番オイシイ“買い”ポイントなのか、じっくりと探っていきます。(文:大薮喬介)


初心者にうってつけのクラブ



 かつては東日本愛馬会の名称だったが、1997年にウインレーシングクラブとして、新しく生まれ変わった。冠名は「ウイン」、「赤・黒縦縞・白袖赤一本輪」の勝負服で、当初は毎年15頭前後の少数精鋭主義。募集馬の中には1億円ホースもいた。初重賞タイトルは、ウインブレイズの2002年のカブトヤマ記念(GIII)。2003年のNHKマイルCでは、9番人気ながらウインクリューガーが優勝し、同クラブにとっての初GIタイトルだった。

 2010年までは代表が大迫正善氏(冠名ゼンノ馬主)で、いわゆりバイヤー系のクラブ。大迫氏の関係もあってか、募集馬の中には社台グループの生産馬もちらほらいた。この頃の募集価格は高くても4000万円ほど。募集口数は400口で、代表馬は今春に引退したウインバリアシオン。

 ノーザンファーム生産で、3歳時に青葉賞を優勝、続くダービーを2着、秋に入っても菊花賞で2着に好走した。翌年の宝塚記念後に屈腱炎を発症。1年半ぶりに復帰した時にはすでに5歳になっていたが、その復帰戦の金鯱賞で3着、次走の有馬記念でオルフェーヴルの2着に大健闘した。その翌年も日経賞優勝、天皇賞・春2着、そして今年に入っても日経賞を2着に好走したが、天皇賞・春後に浅屈腱不全断裂により引退。GIタイトルに手が届かなかったが、GII2勝、GI2着4回という成績で、総獲得賞金5億7995万円はウインTCの歴代1位である。

 そのウインバリアシオンが現役だった2011年、同クラブがコスモヴューファームに経営譲渡され、事実上の岡田繁幸総帥率いる「マイネル&コスモ軍団」の傘下となった。

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