荒れるハンデ戦は10万オーバー馬券頻発傾向にあり
なんだかよくわからないが毎年荒れる。それが新潟記念である。
ようやく昨年は1番人気・5番人気・3番人気の順で、順当という範囲に収まった感じがあるが、それまでは波乱の連続。過去10年を見ても1番人気が馬券圏内にきたのは昨年のマーティンボロ(1着)だけで、それ以外はことごとく人気馬は負け続けていた。馬連でも万馬券、3連単配当においては10万円越えはザラという荒れ方ばかり。08年には100万円超えも飛び出しているのだから穴党にはたまらなく魅力的なレースだといえる。
「そんなデカい馬券が取りたい!」
密かに私と同じように思っているファンのためにも、ここは週の頭から新潟記念を獲るための研究しておこう。
明らかにサンデー系種牡馬は強いんだけれども…
レースはハンデ戦の芝2000m外回りで行われる。
新潟開催も最終日なので、芝は向こう正面から直線まで内側がかなり荒れている。ここの部分に関しては大体毎年同じ。内回りならば逃げ先行馬有利にも思えるが、当レースは外回りなので直線はどの騎手も差し脚が伸びるいい場所を選ぶためにけっこうバラける。よって後方からの馬でも活躍することが多い。距離も条件も違うが、先週日曜日の新潟2歳Sでロードクエストが最後方から上り32.8秒を使って最後方から“大内一気”という珍しい追い込みが決まったことなどを見ると、後方からの馬のほうがレースがしやすいのは間違いなさそう。とはいえ、新潟記念では先行馬も馬券圏内になっているので脚質の有利不利にはあまりこだわらないほうがいいのかもしれない。
ほかの特徴としてはとにかくサンデーサイレンス系が強いというのがある。昨年では1〜3着がすべて父ディープインパクト。さらに過去5年では複勝圏内の15頭中12頭がサンデーサイレンス系の種牡馬だったのだから傾向は明らかだ。
「なんだ。じゃあそのなかから軸馬を選べばいいじゃないか」
まさに正論だが、それがじつに難しい。
新潟記念はサンデー系の馬の出走が多いからだ。昨年でいえば約半数が父ディープインパクトというまさにディープインパクト記念といった状態だったし、過去に1番人気になりながらコロッと負け続けた馬たちだってほとんどがサンデー系だった。そもそも選択肢が多い上に落とし穴も多いのだ。まあ父サンデー系には注意しながらも、ほかの要素を入れて絞っていくことが必要になってくるだろう。
一方、タイム指数でいえば、さすがにスピード系の一戦だけあって、過去10年では09年を除いてすべてのレースで馬券圏内はすべて105以上の高指数での決着。タイム指数だけでいえばレベルが高い。ところがこちらも血統と同じで、出走馬たちで過去に高指数を持っていない馬というのもほとんどいないのでこちらも絞り方が難しいというわけだ。
さすがに難解なGIII戦。攻略するには奥が深くかなり厄介。早くも壁にぶつかった感がある。
解くカギは同条件の新潟大賞典にあった?
というわけで使う過去データの枠を広げてみた。
さらに年を遡るのではなく、同条件のレースの傾向を探ってみたのだ