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【トップ直撃】クラブ馬主業界を牽引していく存在、その役割とは/「サンデーレーシング」吉田俊介氏(2)

  • 2015年09月14日(月) 17時59分
(前編のつづき)

絶対に毎年、GI馬を出そうと


──ちょうどアメリカに研修に行かれているときに、サンデーレーシングが設立されたんですよね。

吉田 そうです。ダイナース(日本ダイナースクラブ)の親会社であるシティバンクの日本法人の社長が、アメリカ人になったんですが、当時はまだ外国人馬主が認められていない時代ですから、急きょ枠組みを変更せざるを得なくなって。ただ、その過渡期に僕はアメリカにいたので、「名前が変わったんだな」くらいの認識でした。

──帰国後は、ノーザンファームに戻られて。

吉田 当時は、どうしたらもっとコンスタントに馬を走らせることができるのか、試行錯誤しながら頑張っていた時代でしたね。もちろん、今でも試行錯誤は続いていますけどね。いろいろと噛み合ってきたのが、2004年から2006年あたり。キングカメハメハや、ディープインパクトが登場したころです。でも、その後また、少々低迷した時期もありました。

──ちょうどサンデーレーシングの代表に就かれたころですよね。

吉田 そうですね。サンデーレーシングでいえば、2000年の募集からノーザンファームの生産馬中心となったのですが、最初はそれほど走っていないんです。期待している馬はたくさんいたんですが、なかなかうまくいかなくて。そんな時期を繋いでくれたのがヴァーミリアン。僕が代表になった2007年当時は、本当にヴァーミリアンしかいなかったんですよ。その後は、ブエナビスタ、オルフェーヴル、ジェンティルドンナと、活躍馬が続いてくれましたけどね。

ノンフィクション

▲クラブの苦しい時期に支えてくれたというヴァーミリアン


──当時、思ったほど成績が挙がらなかった原因はなんだと思いますか?

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