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カワカミプリンセスの娘・ミュゲプリンセスらがデビュー!

  • 2015年10月19日(月) 18時00分


【栗東】
◆ヴィブロス(牝、父ディープインパクト、母ハルーワスウィート、栗東・友道康夫厩舎)
今週のデビュー馬

 2013年、2014年にヴィクトリアMを連覇したヴィルシーナの全妹。姉も担当した安田調教助手は「同じ時期のヴィルシーナに比べると、飼葉をしっかり食べてくれます。体型などはよく似ていますね」とのこと。
 10月15日にはCWで新馬勝ちしたアドマイヤビスタと併せ馬。大きく先行していたこともあって、ゴールまで前に出て先着。時計は6F83.0秒、1F12.4秒なので、新馬としては水準以上の数字。追うごとに動きが良化している印象なので、レース週の追い切りで更に動いてくるようなら、姉と同じデビュー勝ちを決めることができそう。10月24日(土)京都芝1600mをC.デムーロ騎手でデビューする予定。

◆ファスナハト(牡、父マンハッタンカフェ、母フェスタデルドンナ、栗東・庄野靖志厩舎)
 半兄に2010年セントライト記念を勝ったクォークスター(父アグネスタキオン)がおり、母系にはヴァーミリアン、ダイワメジャー、ダイワスカーレットといったG1ホースが名を連ねている。
 8月29日にグリーンウッドから栗東へ入厩。ゲート試験に合格した後はCWでの追い切りを中心に行っているが「まだまだ緩いところはあるけど、ようやく動けるようになってきました」と庄野靖志調教師。その言葉通り、10月15日のCW追い切りでは古馬500万下を2馬身追走して、最後はきっちりと捕まえて先着。時計は6F83.4秒とそれなりの数字が出ている。「本当に良くなるのは先だと思いますが、馬体にメリハリが出てきましたし、初戦からきっちり能力を出してくれるでしょう」と同師。デビュー戦は10月25日(日)京都芝2000mをC.ルメール騎手で予定している。

◆スマートアルファ(牝、父アグネスデジタル、母ディスイズザライフ、栗東・佐々木晶三厩舎)
 母系に2010年フィリーズレビューを制したサウンドバリアーや2002年スプリンターズSなどスプリントG1で2勝を挙げたビリーヴなどがいる血統。本馬は8月20日にゲート試験に合格した後、一旦放牧に出されて、9月26日に吉澤ステーブルWESTから栗東へ再入厩している。
 10月7日のCWでは既走馬イリデッセンスを相手に馬なりで同入。10月15日はゲートからの追い切りだったが、スタートこそ普通だが、スピード乗りは上々。デビュー予定は10月24日(土)京都ダート1400mだが、スタートの芝で後手を踏まなければ、スムーズなレースがイメージできる調教だった。鞍上は武豊騎手が予定されている。

◆ミュゲプリンセス(牝、父エンパイアメーカー、母カワカミプリンセス、栗東・西浦勝一厩舎)
今週のデビュー馬

 母は同厩舎で管理され、無敗でオークス、秋華賞を制している。半姉ミンナノプリンセス(父コマンズ)は函館芝1200mで勝ち上がっているが、これは短距離で活躍馬を輩出している父の影響が大きいのではないだろうか。
 本馬は9月3日にノーザンファーム天栄から栗東へ入厩。当初は「調教でいろんなことを教えている段階。いいものを持っているのは間違いないと思います」と西浦昌一調教助手も話していたが、追い切りを重ねるごとにそれなりに動けるようになっている。10月25日(日)京都芝1400m(牝)を幸英明騎手でデビューする予定。

【美浦】
◆ウォリアーズクロス(牡、父Warrior's Reward、母Dattts Cool、美浦・国枝栄厩舎)
 今春のOBSマーチセールで落札され、シルクホースクラブで募集された。Medaglia d'Oro産駒の父は米G1・カーターH(ダート7F)を勝っている。9月4日に入厩し、16日にゲート試験をパス。以来、順調に追い切りの本数を重ねてきた。先週はダノンプラチナと併せるなど質の高いメニューをこなしており、体力的にも十分だ。「ひと追い毎に良くなっているし、いい感じ。落ち着いているし、アメリカ産馬らしいパワフルな動きでスピードもありそう」と国枝栄調教師。10月25日、東京のダート1600mを柴山雄一騎手で予定している。

 また、国枝栄厩舎からはブレイクマイハート(牝、父ディープインパクト、母シンコウノビー)、ロジインパクト(牡、父ディープインパクト、母ボンバルリーナ)の2頭もスタンバイ。前者は10月24日の芝1600mを松岡正海騎手で予定。後者は24日の芝2000mを内田博幸騎手で予定している。

◆マイティーゴールド(牡、父ゴールドアリュール、母マイティースルー、美浦・尾関知人厩舎)
 伯母にフラワーC2着のスルーレート、その産駒に札幌2歳S3着のハイアーレートがいる。6月にゲート試験をクリアしたが、やや疲れが出たこともあり、じっくりと成長を促して9月20日に再入厩した。ここ2週はウッドチップコースで長めから追われ、しっかりと負荷をかけている。「春に入厩した時に比べるとカイバも食べるようになったし、しっかりとしてきました。大型馬でパワフルな走り方をするし、血統通りにダート向きでしょう。気持ちの面も前向きだし、いいところがあると思います」と尾関知人調教師。10月25日、東京のダート1600mを吉田豊騎手で予定している。

 また、尾関知人厩舎からはアルジャンテ(牝、父ディープインパクト、母ナイキフェイバー)もスタンバイ。こちらは10月25日の芝1400mを吉田豊騎手で予定している。

◆レッドゼルク(牡、父カジノドライヴ、母サセッティ、美浦・藤沢和雄厩舎)
 伯母に愛オークス馬のWinona、半姉に阪神JF3着のレッドセシリア(現1600万下)がいる。坂路を中心に追い切りの本数を重ね、10月9日にはダートコースでゲートから流すなど十分に乗り込まれてきた。「お父さんに似た感じで大きな馬だけど、古馬と併せても一緒に動けているし、だんだんと良くなってきた。カジノドライヴの子は何頭も勝ち上がっているからね。この馬も能力はありそうだし、楽しみにしています」と藤沢和雄調教師。10月25日、東京のダート1600mを柴田善臣騎手で予定している。

◆ルナディミエーレ(牝、父ファルブラヴ、母ハニーハント、美浦・黒岩陽一厩舎)
 祖母が桜花賞3着のホーネットピアス。G1馬のラインクラフトやアドマイヤマックスの近親に当たる。「ファルブラヴ産駒らしく、ガッチリとした体つき。スピードタイプで気性的にも前向きだし、初戦から動けると思います」と黒岩陽一調教師。10月25日、東京の芝1400mを柴山雄一騎手で予定している。

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栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

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