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豪華メンバー集結、ハイレベルの一戦を制するのは/富士S

  • 2015年10月19日(月) 18時00分


 今年の富士Sには、5頭のGI馬を含めた3歳・古馬の有力どころが集結。今後のマイル路線を占う上で重要な一戦となりそうだ。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。

■10/24(土) 富士S(3歳上・GIII・東京芝1600m)

 サトノアラジン(牡4、栗東・池江泰寿厩舎)は春のエプソムCでクビ差敗れたが、勝ったエイシンヒカリは毎日王冠を制し、3着のディサイファは札幌記念を勝って毎日王冠も2着、4着のフルーキーも休み明けのオープン特別で完勝と、非常にレベルの高い一戦だった。本馬の重賞制覇も時間の問題と言っていいが、このメンバーにあっさり勝てるようならGI制覇も射程圏に入ってくるだろう。

 クラリティスカイ(牡3、栗東・友道康夫厩舎)は皐月賞でも5着と健闘したが、やはりマイルへの方が適性が高いようで、NHKマイルCを完勝。今回は初の古馬との対戦、休み明けがカギとなりそう。3歳マイル王者として、内容のあるレースが期待される。

 ロゴタイプ(牡5、美浦・田中剛厩舎)はGI・2勝とここでは実績最上位。前走で休み明けを叩かれて上積みは大きいだろう。マイルの距離も良く、無様な競馬はできないところだ。

 ダノンプラチナ(牡3、美浦・国枝栄厩舎)は春競馬で結果を出すことはできなかったが、マイルではまだ負けていない。今回は休養明けがカギとなるが、皐月賞時は状態のピークが過ぎていたようでむしろ良いリフレッシュになっていそう。ここで良い競馬ができれば、GIに向けて夢が広がる。

 その他、オープン特別快勝で初重賞制覇を睨むフルーキー(牡5、栗東・角居勝彦厩舎)、前走の京成杯オータムHで古馬相手にも目処を立てたグランシルク(牡3、美浦・戸田博文厩舎)、このメンバーなら上位の力を持つカレンブラックヒル(牡6、栗東・平田修厩舎)、堅実に走るヤングマンパワー(牡3、美浦・手塚貴久厩舎)、前走で復活の狼煙を上げたマイネルホウオウ(牡5、美浦・畠山吉宏厩舎)辺りも上位争いの圏内。発走は15時45分。

【データ分析】
人気(過去10回)…1人気は[2-0-2-6]勝率20.0%、複勝率40.0%とどちらかというと頼りない成績。。1〜5番人気が[8-3-4-35]複勝率30.0%、複勝回収率80%と標準的で、6〜10番人気が[1-3-2-44]複勝率12.0%、複勝回収率57%。11番人気以下が[1-4-4-62]複勝率12.7%、複勝回収率163%と大穴の台頭がやや多めな印象。

前走脚質(過去10回)…前走の上がり3Fが1〜3位だった馬が[6-5-3-34]複勝率29.2%、複勝回収率157%と好成績。同じく4位以下の馬が[4-5-7-102]複勝率13.6%、複勝回収率92%と回収率は低くはないが、前走速い上がりを出せた馬には劣る印象。前走で速い上がりを使えたかどうかは今回末脚を使えるかどうかの判断材料にはならないこともあるが、基本的には上がりを出せる馬を探す材料として前走の上がりが参考になる。また、前走3コーナーで5番手以内だった馬は[3-3-2-50]複勝率13.8%、複勝回収率55%、6番手以下の馬が[7-7-8-89]複勝率19.8%、複勝回収率138%と逃げや先行脚質の馬より、差してくる馬を狙っていきたい。

馬体重別(過去10回)…馬体重が500kg以上の馬が[4-3-3-33]複勝率23.3%、複勝回収率150%と好調で、500kg未満の馬が[6-7-7-108]複勝率15.6%、複勝回収率94%とやや回収率が低い。体重500kg以上の馬でも前走の3コーナーが6番手以下からの差し馬の場合は[2-1-3-16]複勝率27.3%、複勝回収率228%と高い回収率。体重が重い持続型の差し馬が穴馬として台頭しやすそうなレース。

◆カレンブラックヒル
・陣営コメント/平田調教師
「前走(中京記念7着)はハンデ戦ということもあったし、残念な結果になってしまいました。ひと息入れて順調に調整できているし、調教の動きを見ても休み明けでも仕上がりはいいですよ。実績のある東京のマイル戦。斤量自体は気にならないし、ハンデ戦のように極端に軽い馬がいないから戦いやすいと思います」

◆クラリティスカイ
・陣営コメント/友道調教師
「前走(NHKマイルC1着)は強い勝ち方をしてくれました。レース後は

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