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状態アップを感じた菊花賞出走馬は…

  • 2015年10月23日(金) 12時00分


「一叩きでこれだけ変わるのかと驚き」

 先週の秋華賞は、まったくもってヨミが逆にでてしまいました…。

 レッツゴードンキ、前哨戦でガス抜きができたと思っていましたがスタートでジャンプ。気負いを拭えないままのレースとなってしまいました…。春の頃のチューリップ賞から桜花賞とケハイは似ていたことから、その再現があるのかな?とも思っていましたが、距離適性が秋からは出やすい点と、馬自身も逃げる経験を何度もすることで逃げ馬的になってしまうことがあるのは事実。紙一重ですね。しかしながら陣営も岩田騎手も最善を尽くし、共に理解しあった上でのことなので、これがまた今後の選択に繋がる気もしました。

 さて一方、勝利をしたミッキークイーンですが、男・浜中騎手を見ましたね。覚悟を決めた騎乗は、カッコよかったぁ。週中、レースを振り返り、「あれだけ出して行っても掛からず、コントロールしやすい点が大きい」と、折り合い面に不安が全くないあたりに、馬を誉めていました。また4コーナーでの手応えにおいては、「初めてまわりに囲まれる状況に馬が戸惑いを見せていた」と、馬の気持ちに気づいた中での激励を込めた手綱捌き。そういった意味でも、全てが素晴しかったですね。

 さて今週は、菊花賞。取材をしていて状態アップを感じたのは、キタサンブラック。前回が「え?大丈夫?」と思える調教での勝利。これには追いきりに騎乗した黒岩騎手も、「正直、間に合った程度で良いとは言えなかったので、僕もあの走りにはビックリした」と。そして今回は、「一叩きでこれだけ変わるのかと驚き。凄くよくなっている」と大絶賛。春の最後の方はトモに疲れを見せ、追いきりでもモタレテいましたが、それも解消され好ケハイ。アナドレナイ気がしてきました。

 また軸にはリアファルを考えています。この2戦は決してフロックだとは思えませんし、まだまだ底を見せていないだけに、魅力大。またスティーグリッツの馬体の張りと毛ヅヤも素晴しく思えました。

 それでは皆さん、当日は是非とも京都競馬場でお逢いしましょう。お昼休みには、池江泰郎元調教師と杉本清さんをお招きしてのトークショーもあります。私も司会としてご一緒させて頂きます。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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