大型でもポン駆けはOK
注目馬は多いが、ここは4歳
サトノアラジン(父ディープインパクト)がマイルのトップグループに突入のチャンス。
昨年は中距離に狙いを定め、菊花賞(9番人気で不利を受けて脚を余す6着。3分01秒9)にも出走していたのは、現5歳牝馬ラキシス(全5勝が2000-2200m)の全弟だから、当然の距離選択。だが、行きたがる一面が残り、また、爆発力を生かすために現在は1600-1800m中心。
520キロを超す大型馬で、器用なギアチェンジが得意ではなく、また、なだめて進んでの爆発力が武器のため、危なっかしいタイプだが、ここまで1600mは3戦【2-1-0-0】。とくに光ったのは今春4月の春興S(中山1600m)。11頭立てでスムーズに追走できたこともあるが、「48秒0-46秒2」=1分34秒2の明らかなスローをまさに直線一気。レース上がり34秒8(11秒6-11秒5-11秒7)の後半勝負を、この馬は2秒も速い上がり32秒7(推定11秒4-10秒7-10秒6)で猛然と、しかし、楽々と差し切った。C.ルメール騎手はテン乗り。
直線に急坂のある中山1600mで、外を回って上がり「32秒7」は前代未聞。4コーナー手前からの最後の400mは推定「21秒3」前後だった。しだいにスピードを上げる助走部分があったとはいえ、平坦新潟の、直線1000mの前半400mよりはるかに速いから素晴らしい。
この爆発力は続く東京1800mの直線でも炸裂し、レース上がり「35秒1」に対し、スペースを探しながら坂を上がるあたりまで待って、爆発の記録は「33秒5」だった。ルメール騎手2度目。そのあとのエプソムCはエイシンヒカリのクビ差2着にとどまったが、一見、落ち着いてはいても返し馬で急にジャンプするなど自身でも身体の動きが不満だったのだろう。明らかに動きが固かった。連戦の疲れだろう。
大型でもポン駆けはOK。今季も【2-1-0-0】のルメールとのコンビ。距離は1600m。負坦重量は有利な56キロ。ここでトップグループに加わりたい。
相手は絞りにくいが、休み明けで買えるのはサトノアラジン以外では、
ダノンプラチナくらい。スローにも対応できる
フルーキー本線に、穴馬は、内を狙うしかない枠順だが、
ブレイズアトレイル、
シャイニープリンス、
マイネルホウオウ。