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ジェベルムーサの半弟・アルカサルが中山でデビュー!

  • 2015年12月07日(月) 18時00分


【栗東】
◆ミッキーロケット(牡、父キングカメハメハ、母マネーキャントバイミーラヴ、栗東・音無秀孝厩舎)
今週のデビュー馬

 半兄に札幌ダート1700mで未勝利を勝っているマイフリヴァ(父Smart Strike)がいる血統。2014年セレクトセール当歳にて、9200万円で落札されている。本馬は11月7日にノーザンファームしがらきから栗東へ入厩している。
 12月2日の坂路では、古馬1000万下のタッチシタイと併せて3馬身先着。4F53.8秒、1F12.8秒をマークしている。「乗り味はかなりいいみたいですね。乗り込み量も十分なので、初戦から力を出してくれると思います」と音無秀孝調教師。12月12日(土)阪神芝1800mを浜中俊騎手でデビューする予定となっている。

◆オモロイシャチョウ(牡、父スズカマンボ、母ミヤジプロスパー、栗東・野中賢二厩舎)
今週のデビュー馬

 半兄に芝1200mで5勝を挙げたミヤジエムジェイ(父キングカメハメハ)やダートで4勝(うち3勝は1400m)を挙げているミヤジマッキー。母も現役時代は1200m以下の距離で芝を3勝。「母も兄も短距離で活躍する血統。この馬もそんな感じですね」と野中賢二調教師。
 本馬は12月3日にCWで併せ馬。他厩舎の2歳新馬に先行する形だったが、最後まで抜かれることなく、手応え優勢で先着。5F66.7秒、1F12.5秒は非常に優秀な時計。「時計はもっと遅くなる予定でしたが、楽に出ましたね。やりながら良くなっている段階ですが、現状でも十分に動けそう」と同師。デビュー戦は12月13日(日)阪神芝1200mを田辺裕信騎手で予定している。

◆ダッシャークワトロ(牡、父キングカメハメハ、母ストリートスタイル、栗東・安田隆行厩舎)
今週のデビュー馬

 母は現役時代に1400m以下の芝で4勝。おばのブロードストリートは2009年ローズSを優勝し、同年秋華賞でレッドディザイアの2着という実績を残している。
 本馬について、安田隆行調教師は「なかなか体が絞れなくて、ここまで入念に乗り込んできました。ようやく動ける体になって、11月26日の追い切りでは4F53.6秒、1F12.5秒と終いがしっかりした動きでした。スタートもそこそこ速いので、この距離で使います」ということで、12月13日(日)阪神芝1200mでのデビューを予定。鞍上はC.ルメール騎手が予定されている。

◆スマートメダリオン(牡、父ゴールドアリュール、母ウッドウインド、栗東・吉田直弘厩舎)
今週のデビュー馬

スマートメダリオンが内

 全兄スマートダイバーは同厩舎でデビュー(現在は古賀史生厩舎)して、阪神ダート1800mの新馬戦を勝っているが「兄は弱いところがありましたが、この馬は馬格がありますね」と高島調教助手。
 12月3日のCWでは、2歳未勝利を大きく追走していたが、直線では馬なりで追いついて、6F82.3秒という好時計をマークしている。「しっかりしているので、強い調教を課しても応えてくれますね」と同助手。デビュー戦は兄と同じ舞台、12月13日(日)阪神ダート1800mを予定。鞍上は田辺裕信騎手を予定している。

【美浦】
◆アルカサル(牡、父ドリームジャーニー、母アビラ、美浦・大竹正博厩舎)
 今年のエルムSを制したジェベルムーサの半弟。9月下旬にゲート試験を受け、その後は福島県のノーザンファーム天栄で調整されてきた。じっくりと脚元が落ち着くのを待ち、11月17日に再入厩。12月2日にはウッドチップコースで5F67秒台をマークした。遅れはしたが、時計的にも合格点を与えられる。「現状では扱いやすいさがセールスポイント。ジェベルムーサよりは軽さもあるし、芝向きだと思う。まだグッと来るところがないけど、500キロを超す大型馬でもあるし、少しずつ良くなってくれれば…。長い目で見ていきたいですね」と大竹正博調教師。12月12日、中山の芝1800mを田辺裕信騎手で予定している。

◆コパノマリーン(牝、父ヴィクトワールピサ、母ヴォークリンデ、美浦・斎藤誠厩舎)
 母はダート1200mで1勝。4歳上の半兄グラーネは芝の中距離で2勝している。12月2日にはウッドチップコースで5F67秒台をマーク。まだ実質的な追い切りは2本だけだが、仕上がりの良さを印象づける。「入厩してから追い切りの本数は多くないけど、時計的にも水準以上に動けている。整った馬格をしているし、いいところがありそうです」と斎藤誠調教師。12月13日、中山の芝1600mを柴山雄一騎手で予定している。

◆サンクロワ(牡、父ハービンジャー、母サンヴィクトワール、美浦・斎藤誠厩舎)
 祖母のヴィクトリーバンクはマーメイドS2着、エリザベス女王杯5着など活躍。叔父に京都新聞杯2着、ステイヤーズS2着のユニバーサルバンクがおり、現4歳の半姉サンソヴールは1600万下に在籍している。6月に函館競馬場でゲート試験を受け、その後は北海道のノーザンファーム早来で調整。11月に再入厩してからは坂路を中心に追い切りの本数を重ね、じっくりと態勢を整えてきた。「まだ体質的に弱いところがあるけど、乗り込みは十分。背中が良くて操縦性もあるし、動き自体には及第点を与えられると思います」と斎藤誠調教師。12月12日、中山の芝1800mを戸崎圭太騎手で予定している。

◆ポンテファブリチオ(牡、父ダイワメジャー、母ローマンブリッジ、美浦・鹿戸雄一厩舎)
 叔父にニュージーランドTを制したサンライズプリンスがいる。11月29日にはオープン馬のネオブラックダイヤと併せ、優勢の手応え。12月2日にも古馬と併せるなど順調に乗り込まれており、気配の良さが目につく。「500キロぐらいの馬格で見た目はパワフル。一時期は体力不足で体調が上がってこなかったけど、だいぶ動けるようになってきた。速いところに行くと軽い走りをするし、初戦から楽しみ」と鹿戸雄一調教師。12月12日、中山の芝1800mを横山典弘騎手で予定している。

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栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

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