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元“藤岡健一厩舎所属”ブルーチッパーが重賞2勝目!ベテランホースたちの話題も

  • 2016年01月11日(月) 18時00分


東京シンデレラマイル史に残る名勝負を制したブルーチッパー

 南関東地方競馬は年末年始も休まず競馬が行われていて大賑わいでした。中央卒業生のうれしいニュースもありましたよ。3歳以上の牝馬による東京シンデレラマイル(大井1600m)で、栗東の藤岡健一厩舎所属していたブルーチッパー(大井・荒山勝徳厩舎<小林>)が優勝。転厩初戦のスパーキングサマーカップに続いて2つ目のタイトルを手にしました。

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自身にとって2本目となる肩掛けを奪取



 しかし、競馬は何が起きるかわからないことを痛感させられた一戦。ブルーチッパーがパドックから本馬場入場への準備をする際に、状態が良くなっていたからこそ本来の元気のいい仕草を見せたことで、左後肢の落鉄。

 蹄鉄の打ち直しのため本馬場入場までにかなりの時間を要し、返し馬をする時間もなく、そのままスタート地点へ向かうというまさかのアクシデントがありました。ただ、レースにいけばそんなアクシデントも忘れてしまうくらいの力強い走り。

 どんな状況に置かれても、強い馬というのはちゃんと力を出し切るものなんだということに感動を覚えました。精神力の強さがすばらしいです。

 ブルーチッパーは地方競馬全国リーディングの森泰斗騎手を背に持ち前のスピードを生かして逃げていき、2番手につけていた3歳女王の同厩舎ララベルも最後の直線では並びかけようとして詰め寄って来たんですが、一度も出られることなくアタマ差つけての勝利。

「交わされる感じは最後までしなかったです。勢いはララベルの方がありましたが、頭まで迫って来たらまたグッと頑張っていたので勝てるなと思いました。スタートも速いので先行できるし、勝負根性もすごいですね。女馬らしからぬ力強さもあります」(森騎手)。

 2頭とも並んだら強いタイプなだけに、どちらがこの叩き合いを制するのか興味を注がれていたんですが、今回はブルーチッパーが古馬の意地を見せた形。この壮絶な叩き合いは東京シンデレラマイル史に残る名勝負になりました。

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内にいるのがブルーチッパー、アタマ差つけての勝利でした



 ブルーチッパーの今後は2月24日のフジノウェーブ記念(大井・1400m)から4月13日のマリーンカップ(船橋・1600m)、今年の最大目標は11月3日のJBCレディスクラシック(川崎1600m)の予定です。

 ブルーチッパーとララベル、そしてTCK女王盃に出走するノットオーソリティと、今年の南関東牝馬戦線はこの3強が中心的存在になっていきそうです。

 さて、中央競馬から南関東競馬にやって来て長きに渡って走り続けてきたベテランホースたちが、ひとつずつ年を重ねた今年も現役続行を表明。

 南関東最年長12歳のコアレスピューマ(美浦・池上昌弘厩舎⇒船橋・坂本昇厩舎)を筆頭に、11歳になったファストフレンドの孝行息子フォーティファイド(栗東・石坂正厩舎⇒大井・渡邉和雄厩舎)、今年10歳のジョーメテオ(栗東・柴田光陽厩舎⇒浦和・小久保智厩舎)、同じく10歳のアイディンパワー(栗東・本田優厩舎⇒船橋・佐藤賢二厩舎)は大井の米田英世厩舎から再出発。

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まだまだ若々しいコアレスピューマ、今年12歳



 今年9歳トーセンアレス(美浦・鈴木康弘厩舎⇒浦和・小久保厩舎)は1月3日に行われた大師オープン(川崎1600m)で3着になったことから、来年10歳になっても南関東所属のまま走ることができる権利を早々ゲット。

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来年10歳になっても南関東の仲間として走る権利をゲットしたトーセンアレス(大師オープンにて)



 中央から卒業した後も、自分たちの居場所を見つけてみんな一生懸命に走り続けています。元気なベテランホースたちが増えている昨今、今年もみんなの動向から目が離せません。

 駆け足になりましたが今日のところはこの辺で。次回は1月25日(月)にお会いしましょう!

南関東競馬リポーター。宮城県仙台市出身。元NHK山形放送局キャスター。タイキフォーチュンがきっかけで競馬の世界を知り魅了され、競馬を伝える仕事に就きたく上京。MXテレビ大井競馬中継を経て、現在は南関東競馬内で取材活動を行っている。南関東競馬公式ウェブサイト内・南関魂、大井競馬ホームページ、サンケイスポーツ、楽天、ウェブハロン、ターファイトクラブ会報誌、馬事通信など。

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