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“ダノンシャ”は走るというジンクス

  • 2016年01月28日(木) 19時00分


 まず、気になるショウナンマイティの続報からお知らせします。

 ショウナンマイティは28日木曜日に患部のエコー検査を行いました。管理する梅田師によれば、「幸いにして、新しく何かが見つかったということはありませんでした」とのこと。まだ安心できる状況には達していないとはいえ、この報告にはホッとしました。

 参考までに、昨年の天皇賞(春)でウインバリアシオンがレース中に左前浅屈腱不全断裂を発症し、競走生活にピリオドを打ちました。バリの断裂の状態は競走馬に復帰するには難しいですが、日常の生活を送るには問題ない程度だったことから種牡馬への転身が可能になった実例です。

 今後、マイティの腱の断裂した部分が広がらずにおさまってくれば、ウインバリアシオンのように種牡馬になるのも夢ではないでしょう。

 ちなみにウインバリアシオンは今年の種牡馬デビューが決定しています。青森で元気いっぱいで暮らしていますよ。ウインバリアシオンの場合、だいたい1ヶ月くらいで患部の痛みが軽くなったと聞いています。普通の部分よりちょっと出っ張るなど腱を痛めた跡は残るかもしれませんが、それ以外は問題ありませんでしたから。

今日のショウナンマイティ


 今後のマイティについても梅田師に聞いてみました。

「脚元の状態次第では近くの牧場に移動するかもしれないけれど、まだ何も決められない。とにかく、無事に栗東を出発させて、いずれ決まるであろう最終到着地に向かえるように万全のプランを立てなければいけませんね」

 マイティもウインバリアシオンのように、元気に第二の馬生に出発してほしい。見守る側の気持ちもそれに尽きるのではないでしょうか。また、ニュースかコラムでお伝えできることがあったらお知らせしますね。

 さて、今週の梅花賞はダノンシャルマンに注目しています。まだまだ馬体には余裕がありそうですが、能力の高さからしっかり勝ちあがってくれるのでは!と期待していています。

「すごくしなやかな馬なんですよ」と担当の田重田助手。ラジオNIKKEI杯2歳SとAJCCを勝った全兄のダノンバラードも担当していましたね。そこで、この兄弟について聞いてみると、「バラードとはまったく違うタイプですね。シャルマンのほうが距離の融通もききそうですよ」という返事が返ってきました。まだまだ幼さも残っていますが、その分伸びしろが感じられますし。いかにもダービーを意識した距離選びをしている点でも期待は高まるばかりです!

 それから、この馬にはゲンのいいジンクスがあるんですよ。ダノンの冠で知られるダノックスさんの馬でGI勝ちをおさめているダノンシャーク(2014年マイルチャンピオンシップ)とダノンシャンティ(2010年NHKマイル)はいずれも馬名が「ダノンシャ」から始まっているのです。これまで「ダノンシャ」から始まる馬を調べたら、3頭いてそのうち2頭がGI馬なんです。ね、ゲンがいいでしょう!?

ダノンシャルマン


 27日水曜の朝の最終追い切りではウッドチップコースでサトノシンゲキとの併せ馬。馬なりで追い抜き先着しています。陣営もこの動きには大満足の様子。確実に2勝目をあげてトライアルに進んでほしいです。

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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