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JRA賞の選出方法にモノ申す藤原英師/トレセン発秘話

  • 2016年01月29日(金) 18時00分


◆毎回こうした議論が起こるのだが…

 2015年度JRA賞で優秀技術調教師のタイトルを受賞したのが松永幹調教師。25日に行われた授賞式の荘厳な“景色”を「みんな緊張していてすごい雰囲気。自分もめちゃくちゃ緊張したけど、素晴らしい式だったよ」と振り返った。そして「今度は堀調教師や池江調教師のように馬の受賞であの場にまた立ちたいと思った」とも。

 騎手時代から「JRA賞の場に立ちたい」と思い続け今年、ついに実現したトレーナー。競馬関係者は誰もが日本ダービー当日に東京にいて、あの独特な雰囲気を味わいたいと願うものだが、JRA賞の式典もそうした他のものには代え難い魅力があるのかもしれない。

 そんなJRA賞の選出方法に一石を投じるのは藤原英調教師。現在は放送、新聞の記者投票で決定されているが、「ポイント制にした方が分かりやすくてええんちゃうか。個人の投票だけだと主観が入ってしまうやろ」と疑問を投げかける。その背景には最優秀4歳以上牝馬に選ばれなかった管理馬ストレイトガールの存在がある。

「GIを2つも勝って選ばれないんだからな。ちょっとどうかと思う」

 例年“トンデモ票”のようなものが存在することもありその都度、こうした議論が起こるのだが…。「ポイント制の方が分かりやすくていいし、タイトルを取れた陣営も取れなかった陣営もスッキリする」という意見はもっともなところだし、「記者投票だと仲のいいキュウ舎とか、しがらみがあったりする。ファン投票を取り入れるのもいいのでは」(某調教師)という意見もある。

 ちなみに海外ではポイント制を取り入れているところが多いこの年度表彰。ポイント制、記者投票、ファン投票をミックスさせるやり方もアリなのかもしれない。(栗東の坂路野郎・高岡功)

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