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「先週の競馬を振り返って」〜栗東取材から〜

  • 2016年02月12日(金) 12時00分


先週の振り返りと、今週の東西重賞出走の関西馬

 先週は、本当にビックリしました…。ダッシングブレイズ、浜中騎手の落馬。1番人気、しかもこの馬で安田記念を目指したいとの思いも強かったのでしょう。狭い内をつこうとしてしまい、落馬に…。

 本当にヒヤッとしましたし、斜め横前の岩田騎手が頭を下に向けてジッと動かない姿も目に入り、共に心配しました。手の骨折はあるものの、今週中には厩舎へと足を運んでいた浜中騎手。また岩田騎手も、その様子に安心しており、少しホッとしましたし、またダッシングブレイズも大丈夫とのこと。メンタル面に関しては次のレースにならないと分からない点はあると思いますが、とりあえず大きなケガがなく良かったです。

 少し、レースの話も。勝利したスマートレイアー騎乗の吉田隼人騎手は、勝利した有馬記念でもそうでしたが、スタートしてからの判断がピカイチ。好スタートを切り、その好スタートが最後のゴール板まで愛馬にプラスに働けるように誘導できるテクニックを完全に体得している様子。お見事でした。

 一方の京都で行われた「きさらぎ賞」、サトノダイヤモンドは強かったですね〜。しかも内容が素晴しい。明け3歳とは思えない堂々としたもの。レースを重ねてもテンションが上がることなく、鞍上の指示に従順。距離が延びる点は好材料ですしクラシックで楽しみな逸材です。今週中の栗東では、某ダービー厩務員さんも、「あれが今年のダービー馬だろうな。風格すら感じられるもんな」とボソリ。楽しみです。

 さて今週は東西で面白みのある重賞となりますね。しかも落馬負傷から休養していた福永騎手・藤岡佑介騎手・四位騎手が復帰。待っていたファンも多かったと思います。

 まずは共同通信杯の方ですが、関西馬のスマートオーディンは少しテンションの高さが気になります。またイモータルは追われてからの反応がモサッとしており、こちらもクエッションが…。

 一方の京都記念ですが、気になるのはワンアンドオンリー。2走前のJCで復調ケハイが見られ、状態も引き続き良好。前回は掛かってしまい後方からの競馬に。3度目の騎乗となる内田騎手は既に手の内に入れている様子ですし、アナドレナイ気がします。有馬記念でも注目馬に挙げましたが、もう一度、期待したいと思います。

 それでは皆さん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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