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リピーターが走りやすい重賞

  • 2016年02月24日(水) 18時00分


◆最高レベルの距離ではないので「リピーター」が出やすくなる条件

 今週の日曜重賞は阪急杯と中山記念。芝1400mと1800mで行われる重賞競走ですが、いずれもJRAの芝GIレースが行われない距離。いわゆる非根幹距離で行われる条件。

 目指すべき最高レベルの距離ではないので「スペシャリスト」「リピーター」が出やすくなる条件でもあります。

 阪急杯が行われる阪神芝1400m重賞のスペシャリストとして真っ先に思いつくのはサンカルロ。阪神芝1400m重賞で実に7度も馬券になりました。2010年以降の阪神芝1400m重賞で複数回馬券になった馬は前出のサンカルロ含めて11頭。それだけ同じ馬が走りやすい条件なのです。

 中山記念も同じ馬が何度も馬券になるレース。2005年以降の中山記念を振り返っても、バランスオブゲーム、カンパニー、エアシェイディ、シルポート、ロゴタイプと5頭もの馬が複数回馬券になっています。そういえば、先週の小倉大賞典も、同じ芝1800m重賞。ダコールが小倉大賞典で3度目の馬券対象になりました。

 カンパニー、バランスオブゲーム、ロゴタイプに共通するのはサドラーズウェルズ系の血を持つ馬であること。なお、ロゴタイプの父ローエングリンも当レースで複数回馬券に。中山記念の名門一族なのです。

 今年もロゴタイプは出走予定。父のローエングリンも2004年の中山記念ではサクラプレジデントにあっさり千切られてしまったことも思い出されますが、レース傾向からヒモには加えたい1頭。

 ディープ軍団のなかではアンビシャス。当レースのキー種牡馬、サドラーズウェルズを持つ馬。同じコーナー4つの1800重賞(ラジオNIKKEI賞)を勝っていることも強調材料。当時の鞍上に戻ることも心強いです。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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