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春の電撃戦を制するのはどの馬か/高松宮記念

  • 2016年03月22日(火) 18時00分


 昨年の覇者エアロヴェロシティの回避(21日に疝痛を発症したため)は残念だが、国内の主要メンバーはほぼ揃ったと言っていい高松宮記念。春の電撃戦を制するのはどの馬か。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

■3/27(日) 高松宮記念(4歳上・GI・中京芝1200m)

 ミッキーアイル(牡5、栗東・音無秀孝厩舎)は前走の阪急杯を優勝。主戦の浜中俊騎手が負傷のため、松山弘平騎手と新コンビを組んだが、本来の逃げる形で快速ぶりを見せつけた。エアロヴェロシティに雪辱できなくなったのは残念だが、ここは2つ目のGIタイトル奪取が期待される。

 スノードラゴン(牡8、美浦・高木登厩舎)はここで唯一のスプリントGI勝ち馬。約1年3か月ぶりのレースとなった前走のオーシャンSで3着に入り、健在ぶりをアピールした。この一叩きで良くなるのは間違いなく、スプリントGI両制覇の期待が高まる。

 アルビアーノ(牝4、美浦・木村哲也厩舎)は初のスプリント戦となったオーシャンSで5着に終わったが、これはスタートで遅れ、直線でも詰まったせい。適性自体は問題なさそうで、スムーズにやれれば巻き返せるはず。

 ダンスディレクター(牡6、栗東・笹田和秀厩舎)は前走のシルクロードSで重賞初制覇。追い込んで2着という競馬が続いていただけに、前目につけて完勝できたのは大きな収穫だろう。ここも好走が期待できそうだ。

 その他、昨年の2着馬ハクサンムーン(牡7、栗東・西園正都厩舎)、ポテンシャルでは引けを取らないビッグアーサー(牡5、栗東・藤岡健一厩舎)、前走からの斤量減と距離短縮が大きいウリウリ(牝6、栗東・藤原英昭厩舎)、オーシャンSを勝ったエイシンブルズアイ(牡5、栗東・野中賢二厩舎)なども戴冠を狙う。発走は15時40分。

【データ分析】
人気(改修後の中京競馬場で行われた過去4回)…1人気は[1-0-2-1]勝率25.0%、複勝率75.0%と安定している。1〜3番人気が[3-2-3-4]で複勝率66.7%、複勝回収率112%と上位人気が強い。6〜10番人気は[0-2-1-17]で勝ち馬は出ていない。11番人気以下となると[0-0-0-31]で馬券に絡んだ馬はいなくなる。基本的に上位人気が強く、堅い決着に落ち着くことが多い。

前走着順(過去4回)…前走の着順が1〜2着だった馬が[3-3-3-14]で複勝率39.1%と好成績。馬券になるのは殆どが前走で連対している馬であった。
一方で前走が5着以下だった馬は[0-0-1-33]とほぼ壊滅。唯一この条件で馬券に絡んだのは実力馬のハクサンムーン(2013年)のみ。基本的には前走で結果を出している馬から入るのが良いと言えるだろう。


性別(過去4回)…出走頭数の違いもあるが、牡馬セン馬が[3-4-3-43]と馬券対象の大半を占める。一方で牝馬は[1-0-1-16]となかなか馬券に絡めていない。しかしながら、条件を”1〜2番人気だった牝馬”に絞ると、[1-0-1-1]で複勝率66.7%と好成績である。牝馬自体の成績は良くないが、カレンチャン(2012年1着)やストレイトガール(2014年3着)のような上位人気に推されるような実力のある馬であれば信頼しても良いだろう。


◆ミッキーアイル
・陣営コメント/音無調教師
「前走(阪急杯1着)は香港からの帰国初戦でしたが、遠征先での状態より体調を含めいい出来で出走することができました。スタートからいいペースで出していきましたが、1400mでも最後はよく粘ってくれました。レース後は特に疲れた様子もなく順調です。1週前追い切りの動きを見ても、前走を叩いた上積みを感じる状態です。今回は1200mになるし、同じ逃げ馬との兼ね合いもあるのでなんとも言えない部分もありますが、ここまでは順調なので楽しみにしています」

・一週前調教診断/井内利彰
 昨年の阪急杯は中間に

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