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キャンベルジュニアの重賞初制覇なるか/ダービー卿CT

  • 2016年03月28日(月) 18時00分


 昨年はモーリスが3連勝で制したダービー卿チャレンジT。今年は重賞初制覇を狙うキャンベルジュニアやサトノアラジンといった素質馬に、皐月賞馬ロゴタイプや重賞6勝のクラレントなど実績馬も顔を揃えた。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

■4/3(日) ダービー卿チャレンジT(4歳上・GIII・中山芝1600m)

 キャンベルジュニア(牡4、美浦・堀宣行厩舎)は前走の関門橋Sを圧勝してオープンに昇格。南半球産の大物がいよいよ本格化を迎えたという印象で、重賞のここでも期待がかかる。同厩・同馬主のモーリスのように、ここを勝ってGI戦線に名乗りを上げることができるか。

 サトノアラジン(牡5、栗東・池江泰寿厩舎)はまだ重賞未勝利ではあるが、エイシンヒカリやダノンプラチナ、モーリスといった一線級相手に差のない競馬をしている。今回は海外遠征帰りだけに状態がカギとなるが、問題なければ当然上位争いは必至。

 ダッシングブレイズ(牡4、栗東・吉村圭司厩舎)は前走の東京新聞杯は落馬のため競走中止となったが、それがなければ突き抜けるくらいの手応えはあった。中山コースは初めてだが、ここで改めて力のあるところを見せてほしい。

 その他、皐月賞馬ロゴタイプ(牡6、美浦・田中剛厩舎)、前走で3年ぶりの勝ち星を挙げたインパルスヒーロー(牡6、美浦・国枝栄厩舎)、東京新聞杯2着のエキストラエンド(牡7、栗東・角居勝彦厩舎)、重賞6勝の実績があるクラレント(牡7、栗東・橋口慎介厩舎)、距離短縮で前進できたミュゼゴースト(牡4、美浦・大江原哲厩舎)なども上位争いの圏内。発走は15時45分。

【データ分析】
人気(中山競馬場で行われた過去9回)…1人気は[2-1-0-6]勝率22.2%、複勝率33.3%とあまり信頼はできない。1〜5番人気が[6-4-2-33]勝率13.3%、単勝回収率93%と、勝ち馬は過半数がこの上位人気グループから出ている。6〜10番人気は[2-5-3-35]複勝率22.2%、複勝回収率114%となかなかの成績で複穴として期待できる。11番人気以下は[1-0-4-47]だが、最後に複勝圏内に来たのは2009年のマヤノライジン(12番人気3着)が最後で近5年に絞ると馬券に絡んだ馬はいない。

前走距離(過去9回)…前走から距離を短縮させて当レースに臨んできた馬は[1-0-3-30]で勝率2.9%と振るわない。この条件で勝ち切った馬は今や日本を代表する馬となったモーリスただ一頭であり、苦戦傾向である。また距離延長で臨んだ馬も[2-2-0-20]と成績は良くなく、この条件で勝った馬はガルボ(2012年)とカレンブラックヒル(2014年)といった重賞勝ちのあるような実力馬だけである。出走頭数の違いもあるが、前走同距離(1600m)だった馬が[6-7-6-64]複勝率22.9%と大半を占めて単複回収率も100%を超える優秀な数字。基本的には前走1600mのレースを使っている馬を信頼したい。

脚質(過去9回)…当レースで上り3Fが1位だった馬は[1-1-1-8]で勝率は9.1%。単勝回収率も28%と数字は低い。過去9年で逃げた馬が3勝しており、逃げ馬には注意したい。上り3Fが6位以下の馬も[3-5-5-82]と結構な数が馬券に絡んでいるため、前に行って粘りこめるタイプの馬もよく活躍していると言えるだろう。

◆サトノアラジン
・陣営コメント/兼武調教助手
「前走(香港C11着)は、結果的に秋3戦目ということで上積みに欠けていたのかなと思います。その後は着地検疫を経て放牧でリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩させました。1週前追い切りはジョッキーに乗ってもらいましたが、いい動きを見せてくれました。中山コースは1度しか使っていませんが、マイルの距離は合いますし、ここは楽しみにしています」

・血統診断/望田潤
 ラキシスの全弟で

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