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リボンフラワー引退、池江泰郎オーナー「ぐずぐずしてはチャンスを逃す」

  • 2016年03月31日(木) 19時00分


 先日、アネモネSで5着だったリボンフラワー。ご存知、池江泰郎元調教師の愛馬です。次は君子蘭賞からクラシックを目指すという予定だったのですが…。急遽、引退が決まりまして、生まれ故郷である千代田牧場へ帰っていきました。

 ダノンプラチナの妹という良血。仕上がりきっていない状態でもいいレースをしていたので楽しみにしていたんですが…。わたしも寂しいですが、いちばん悲しい思いをしているのはオーナーである池江先生でしょう。池江先生、大丈夫かな?と思い、連絡をしてみました。

「アネモネSのレース後、脚元に不安が出てね。栗東に帰って厩舎で検査をしたら、少し時間がかかりそうな状態だった。今後どうするか聞かれたんだけど、いまは3月。まだ春の種付けシーズンに間に合う。ぐずぐずしてはチャンスを逃すと思ってね。復帰に向けて治療するのではなく、繁殖にあげようと決めたんですよ」

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 引退を決めた直後はさすがにガクッと寂しい気持ちになって、気落ちしていたとのこと。リボンフラワーはディープインパクトの娘。ディープを育てた池江先生としたら、やっぱりこれからどう育って、どんな競馬をしていくのかが楽しみで仕方なかったはず。アネモネSのレース中、他馬と接触した際に痛めたのかもしれませんね。でも、もう起きてしまったことは受け止めるしかありません。

 でも、さすが先生。一日で気持ちを前向きに切り替えたそうです。

「わたし自身もぐずぐずしてはいけないからね(笑)。まだまだ競馬らしい競馬をしていなかったから残念な思いは今でもありますよ。でも、リボンフラワーがこの春に受胎したなら、また遠くないうちに新しいチャレンジができますから。前向きに、心を切り替えましたよ。また、新しいチャレンジをしますよ」

 と、最後は明るく話す池江泰郎先生でありました。よかった。そのチャレンジ、楽しみにお待ちしています!

 栗東トレセン内も桜がチラチラと咲き始めました。すっかり春ですね。皐月賞は再来週に迫りました。リオンディーズは水曜に坂路で皐月賞に向けての初時計を出していますね。54.6-39.3-25.8-13.1。

「いい状態をキープしていますよ。日曜からジワーッと攻めていってあと4本(の追い切り)で十分つくれると思います」

 と調教パートナーである岸本助手は話していました。

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「1回使って、だんぜん変わってきました」とのこと。マカヒキとの勝負づけはまだ済んでいませんよね。サトノダイヤモンドもマカヒキも調子よさそうですし、彼らがどんな力勝負を見せるのか、ほんと楽しみで仕方ありません。

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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