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牡馬に挑むメジャーエンブレム

  • 2016年05月03日(火) 12時00分


重賞、それもGIで対牡馬というのは一定のリスクだろう

 桜花賞の敗戦後、NHKマイルCとオークスどちらに向かうのか注目されていたメジャーエンブレムは、結局NHKマイルCを選択した。

 クイーンCを圧勝したコースでもあり、「ペースさえ間違えずに逃げれば」という空気もあるが、今度は牡馬相手の重賞がはじめてという問題も出てくる。新馬と500万は牡馬相手に勝ったメジャーエンブレムだが、重賞、それもGIで対牡馬というのは一定のリスクだろう。

 参考になるかどうかは分からないが、過去20世代(3〜22歳)を対象に「牡馬相手の芝GIにはじめて出走したときの牝馬(JRAの競走限定・それ以前にGIIやGIIIでの牡馬対戦歴がある馬を含む)」を振り返ると、その成績は[11-9-13-163]で回収率は単複ともに105%だ。

 回収率を見ると「これは買いだ!」となるが、単の105%のうち40%弱はピンクカメオが1頭で押し上げたものでもある。

 もちろん穴が出たという事実は尊重すべきだしその舞台もNHKマイルCなのだが、今回メジャーエンブレムは人気になる立場。1番人気になった馬はどうだったかというと、[3-2-1-4]というビミョーなところ。回収率も単66%・複81%でこれまたビミョーだ。しかも3勝はいずれも08年以前で、その後の5頭は負けている。

 ちなみにこの条件では2〜4番人気のほうが回収率はだいぶ良い。極端な穴ではないので、1頭が跳ね上げたものでもない。牡馬と戦う牝馬は、注目されすぎるよりも「ちょっと厳しいかな……」と思われているくらいのほうが、オッズ的にはお得ということか。

 メジャーエンブレムの責任というわけではないが、同馬の扱いについては「さすがに切りはしないが、アタマ決め打ちはせず、惜敗で馬単3連単が高めになるパターンを意識」というのが、個人的な予定である。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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