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【ダービー展望】トラックマン座談会『皐月賞馬は本物か、元祖三強の逆転なるか』

  • 2016年05月24日(火) 18時01分
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▲競馬専門紙“馬サブロー”のトラックマンが、現場情報や独自の予想スタイルからGIを展望。今回はダービー編!


今年もこのレースがやってきました ――第83回日本ダービー。2013年生まれ6913頭の頂点に立つのはどの馬か!? 皐月賞は、8番人気のディーマジェスティが“3強”をねじ伏せ勝利。この力は本物なのか、はたまた“元祖三強”が逆転するのか。前回のオークス展望では「強い馬が素直に勝つ」と断言した記者陣。その傾向はダービーにも当てはまるということで、さすがの妹尾記者も「今年は本当に層が厚い…」と苦笑い。しかし、そこは穴派のエース! ひねり出した狙い馬と、馬券圏内に食い込む馬のパターンを解説します。

(出演:写真左から馬サブロー・安里記者、妹尾記者、加藤記者、吉田記者)



ディーマジェスティは、なぜ盲点に?


安里 まずは皐月賞の振り返りから。“3強対決”と思っていたけども、マカヒキ2着、サトノダイヤモンド3着、リオンディーズが4位入線(降着5着)で、勝ったのはディーマジェスティ。

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▲皐月賞を制したのはディーマジェスティ、記者陣はリオンディーズ本命が多数(撮影:下野雄規)


吉田 盲点でしたね。僕は、リオンディーズにしてました。

加藤 僕もリオンディーズ。

妹尾 リオンディーズでした。

安里 サトノを本命にしてはいたけど、皐月賞の舞台ならリオンディーズが怖いなと。弥生賞でガス抜きもできたと思ってたし。

吉田 1000m通過が58秒4というハイペース。消耗戦で疲れが出ると思ったけど、その後ロードクエストが、NHKマイルCで2着ですからね。平均ラップの高速決着はもしかしたら疲れないのかもしれないけど。あと、ディーマジェスティがなぜ盲点だったのかって、やっぱり共同通信杯のレースぶりですよね。道中内で苦しんで、3コーナー過ぎから激しく手が動いて、普通なら勝つ? という感じだったから。

加藤 だけど、抜け出てきた時の脚は、めちゃくちゃ速かったですよ。

妹尾 4コーナー手前でムチが入ってましたけど、その後は蛯名騎手の誘導通りで、あっという間に先頭でしたもんね。

安里 他のジョッキーの感想でも「あの馬強いですね」「蛯名さんがすごいわ」って。

吉田 ベタ爪なのが致命的だと思ってたけど、よう勝ちましたよ。あとは、ハートレー(1番人気9着)やスマートオーディン(2番人気6着)がらしさなく負けたので、「人気馬が凡走した参考外の1戦」みたいな片付けられ方をしてたのもあるかな。

妹尾 そういうふうに擦り込まれましたよね。馬場の影響もあって、時計も目立たなかったですし。

吉田 それでも、皐月賞ではあのマカヒキが、ディーマジェスティの脚に全然付いていけなかったですからね。

加藤 そうそう。マカヒキを一気に置いて行ったから、あれを見て「強いわ」と思った。

安里 マカヒキ自身、飛びが大きくてギュギュギューっと加速していくタイプやん。皐月賞はその差もあったね。

吉田 コーナーでもうちょっと唸って、直線でビューンと伸びるイメージだったんですけどね。手前を変えるのも遅かったし、もたついた理由はそれもあるのかなとは思います。

逆転はあるのか?“元祖3強”を再分析


安里 3強にディーマジェスティが加わって、4強ということかな? ディーマジェスティを本物と見るのかどうかだけど。

加藤 皐月賞の走りを見ちゃうと、僕は本物と見ることにしました。

吉田 ん〜、緩急が付いたときの勝負どころの反応などに一抹の不安があるから、僕はまだ信用していないです。

加藤 僕も前走の内容だけですよ。馬体的には決して好きではないので。

妹尾 母系がブライアンズタイム×Sadler's Wellsで、コロンとした体形に出やすい母方の影響が濃いのかもしれないですけどね。ちなみに祖母のシンコウエルメスは、英愛ダービー、キングジョージの覇者ジェネラスの妹。伯母のエルノヴァがステイヤーズS2着、エリザベス女王杯3着というのも考えると、スタミナは豊富な母系だと思います。

安里 元祖3強の中だと、やっぱり一番はマカヒキ?

加藤 断然。マカヒキです。

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