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【藤岡健一×藤岡佑介】第4回『この世界に導いてくれてありがとう』

  • 2016年05月25日(水) 18時01分
with 佑

▲藤岡父子対談の最終回。藤岡調教師が赤裸々な思いを語ります


藤岡父子対談の最終回。父親であり、同じ競馬の世界に生きているだけに、佑介騎手の気持ちは手に取るようにわかるもの。成績が落ちて悩んでいたとき、フランスへの海外研修を決めたとき、藤岡調教師の胸の内はどうだったのか。そして、昨夏の佑介騎手に続き、康太騎手も落馬事故。痛切な思いを明かします。(取材・構成:不破由妃子)


(前回のつづき)

子供のなかで佑介が一番俺に似てる


──早いもので、佑介さんも今年で30歳。キャリア13年目を迎えたわけですが、ここまでの活躍や変化は、先生の目にはどう映ってらっしゃいますか?

藤岡 周りのバックアップのおかげで新人賞を獲れたわけだけど、決して佑介の実力ではなく、すべてがうまく回っての結果だと思っていたし、あとは競馬に行ってどれだけ考えて乗ることができるか、感性でどこまでカバーできるかだと思ってた。幸い、佑介には“考えられる頭”があったから、そこをいかに伸ばしていけるかが勝負だろうなと。

佑介 将雅との対談でも話したんだけど、最初の頃は誰よりも考えて乗っている自負があったよ。でも最近は、上位のジョッキーはもっともっと考えて乗ってるんだろうなって。いったいどこまで考えているのかが見えないのが悩み。

藤岡 悩む時期は誰にでも絶対にくるから。そういうときは、トコトン悩んだほうがいい。

佑介 成績が落ちて悩んでいたときも、親父は何も言わなかったよね。そんな親父を見て、「ああ、自分で考えろっていうことなんだな」と思った。

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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。

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1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。

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