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ドゥラメンテと7/8同血のヴァナヘイム

  • 2016年06月15日(水) 12時00分
インペリアルフィズ(牡 美浦・小島太 父ジャングルポケット、母マンハッタンフィズ)
 アプリコットフィズ(10年クイーンS-GIII、10年クイーンC-GIII)、ダービーフィズ(15年函館記念-GIII)の全弟で、クレスコグランド(父タニノギムレット/11年京都新聞杯-GII)、コロンバスサークル(父ホワイトマズル/11年オールカマー-GII・4着)の半弟でもある。母マンハッタンフィズは1勝馬ながら、名種牡馬マンハッタンカフェの全妹にあたる良血で、繁殖牝馬としてもきわめて優秀。マンハッタンフィズの4分の3姉サトルスマイルも、ジャングルポケットと交配してジャングルスマイル(10年白山大賞典-JpnIII・2着、13年JBCクラシック-JpnI・4着)を出している。このファミリーとジャングルポケットは相性がいい。本馬にはダービーフィズ、アプリコットフィズ級の活躍を期待したい。

ヴァナヘイム(牡 栗東・角居勝彦 父キングカメハメハ、母グルヴェイグ)
 母グルヴェイグ(12年マーメイドS-GIII)はディープインパクトの初年度産駒で、アドマイヤグルーヴ(03、04年エリザベス女王杯-GI)の3/4妹にあたる。2代母は牝馬ながら年度代表馬に輝いたエアグルーヴ(97年天皇賞・秋-GI、96年オークス-GI)。本馬は父がキングカメハメハなので、二冠馬ドゥラメンテ(15年日本ダービー-GI、15年皐月賞-GI)と7/8同血、ルーラーシップ(12年クイーンエリザベス2世C-香G1)と3/4同血の関係となる。本馬とドゥラメンテは、母の父がサンデーサイレンスかディープインパクトかの違いしかない。活力あふれる名牝系に属し、なおかつ配合的にも申し分ない。しかも馬格は十分。高確率で走ってくるだろう。芝中距離でクラシックを狙えるだけでなく、古馬になってさらに強くなりそうだ。

スターストラック(牡 美浦・栗田博憲 父トーセンホマレボシ、母クルンプホルツ)
 父トーセンホマレボシは新種牡馬。現役時代は先行力を活かして京都新聞杯(GII)をJRAレコードで快勝し、日本ダービー(GI)でも3着と粘った。残念ながら屈腱炎を発症し、このレースを最後に引退した。無事ならばさらにいくつもの重賞を勝っていた馬だろう。半兄に天皇賞・秋をJRAレコードで勝ったトーセンジョーダン(父ジャングルポケット)がいる良血で、父は不動のリーディングサイアーのディープインパクト。近親にカンパニー、レニングラード、トーセンスターダムなど多くの活躍馬がいる。母クルンプホルツは現役時代にダートで2勝を挙げた。「シンボリクリスエス×エルハーブ」というスタミナ&パワー配合ながら、本馬はAlzao 4×4、Secretariat≒Riverman≒Poker 5×5・6・7なので重苦しさはない。芝中距離で期待できる。

フローレスマジック(牝 美浦・木村哲也 父ディープインパクト、母マジックストーム)
 ラキシス(14年エリザベス女王杯-GI、15年大阪杯-GII)、サトノアラジン(16年京王杯スプリングC-GII)の全妹にあたる良血。母マジックストームは現役時代にモンマスオークス(米G2・ダ9f)を勝った。「ディープインパクト×Storm Cat」は成功しており、エイシンヒカリ(16年イスパーン賞-仏G1、15年香港C-香G1)、リアルスティール(16年ドバイターフ-首G1)、キズナ(13年日本ダービー-GI)、アユサン(13年桜花賞-GI)、ヒラボクディープ(13年青葉賞-GII)など多くの活躍馬を送り出している。「ディープ×Storm Cat」で重要なのは、残りの部分にHyperion−Alibhaiのようなブリティッシュトラッドの王道を添えること。本馬にはそれがない。しかし、母にはStorm Bird≒Nijinsky 2×3があり、これが底力の補強する役割を果たしているのだろう。兄姉の成績を見ると晩成傾向は否めないが、牡馬よりは牝馬のほうが仕上がりの早さを期待できる。芝向きの中距離タイプ。

ライジングリーズン(牝 美浦・奥村武 父ブラックタイド、母ジョウノファミリー)
 ダートで4勝を挙げているグランフィデリオの全妹。母ジョウノファミリーは不出走馬だが、ブルーコンコルド(6つのダートGIを含めて重賞10勝)の半妹にあたる良血馬で、本馬の半弟でゴールドアリュールを父に持つ1歳馬は、昨年のセレクトセールでノーザンファームに購買され、今年サンデーサラブレッドクラブのラインナップに入り会員募集されている。父ブラックタイドはディープインパクトの全兄で、キタサンブラック(15年菊花賞-GI、16年天皇賞・春-GI)を出したことで優れた資質を証明した。「ブラックタイド×キングカメハメハ」はデイリー杯2歳S(GII)を勝ったタガノエスプレッソと同じ組み合わせ。母方にRobertoを持つブラックタイド産駒も成功しており、全兄グランフィデリオと同等の活躍を期待したい。

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68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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