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函館シリーズならではの傾向

  • 2016年06月15日(水) 18時00分


◆「函館芝1200適性」に優れた馬が○○で出走すれば…

 函館SSは、路盤が洋芝で平坦小回りの芝1200m。独特の舞台設定ですから、好走馬の血統傾向にも特殊な偏りが出ます。

 昨年14人気2着のアースソニック、12人気3着のレンイングランドはどちらもクロフネ産駒。母父もサクラユタカオーの系統。

 昨年の勝ち馬ティーハーフ、一昨年6人気2着のローブティサージュはどちらも、公開している最終予想で本命にした馬。母父はいずれも欧州型ノーザンダンサー系で父はミスタープロスペクター系。同じパターンの洋芝1200得意の血統を本命に選び続けているわけです。

 また、昨年3着のレンイングランド、一昨年3着のクリスマスはいずれも3歳馬。そして今はどちらも条件馬。その後、条件戦でも負ける馬が馬券になれるのも当レースの特徴。「函館芝1200適性」に優れた馬が「有利な斤量(3歳)」で出走すれば、馬券圏内に食い込めます。

 有利な3歳馬で血統的に注目しているのはオデュッセウスとシュウジ。

 オデュッセウスの父ファルブラヴは欧州型ノーザンダンサー系で1200適性も高い種牡馬。一昨年の当コースで行われた潮騒特別はファルブラヴ産駒の1、2着で馬連万馬券。このレースは公開した予想で本命、対抗で的中させましたが、いまだに、熱心なユーザーからは思い出のレースとして取り上げられるレースです(2年前の函館が今も印象に残っているのは、それだけ当たってない証拠ですが(笑))。

 オデュッセウスがベタベタに有名な洋芝血統だとすれば、新洋芝血統として注目したいのがシュウジの父キンシャサノキセキ。同種牡馬は現役時代にスプリントG1を複数勝利。さらに当レースも優勝。産駒はダートの勝ち星比率が高いようにパワー型。スプリントでの絶対能力に加え、パワーも兼ね備えた馬。母父キングマンボも洋芝、スプリント重賞では強調材料。今年の高松宮記念を勝ったビッグアーサーも母父キングマンボ。

 古馬ではオメガヴェンデッタの母父が欧州型ノーザンダンサー系のホワイトマズル。当レースも同系(ダンシングブレーヴ系)を父に持つビスカヤが2012年に11人気で3着。2011年はホワイトマズルが父のテイエムオオタカが2着。洋芝重賞2つとサマースプリント王の獲得も狙える血統。

 重賞だけではなく、函館ならではの馬券を楽しみたいものです。

[公開日変更のお知らせ]
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『血統ビーム的・傾向と対策』は次週より金曜日の18:00公開に変更となります(次回は6/24)。
なお、6/22(水)には亀谷敬正氏による番外編コラムを予定しております。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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