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シロニイは魚目(さめ)の持ち主

  • 2016年06月16日(木) 19時00分


 すっかり梅雨ですね。栗東も例に漏れず、ここ数日は雨が降っております。スカッと晴れる日は日光がとてもキツいので、このくらい雨が降ってくれたほうが気温的には過ごしやすいのですかね。馬も暑いの嫌だろうし。宝塚記念を翌週に控えて、ま、そんなかんじです。

 宝塚記念に出走予定のラブリーデイとサトノノブレスの様子を取材しようと池江厩舎によったら、ブチコの弟にあたる白馬・シロニイがいました。以前も書きましたが、池江厩舎は芦毛がいるだけでも珍しくて!っていう厩舎なんですよ。だから、白馬なんて居るだけでびっくり!もちろん、初めての管理馬です。

 しかも、です。シロニイの顔を見たら…右目だけがアルビノなんですね。こういう馬はホント珍しいです。このように黒目の真ん中の部分以外(虹彩)の色素が少ない目のことを“魚目(さめ)”といいます。色素の抜け具合で透明度が変わってくるそうなのですが、シロニイの場合はひじょうに薄くて青っぽくて、人間でいう外人さんにいる青目のような目に見えます。

シロニイ


 体全体が抜けるような白色なので、このブルーアイは映えますね。ほんとにきれい。もちろん、視力には影響ないので、競走馬としてはまったく問題ないそうです。

 もう片方も左目はよくいる真っ黒な目をしていて、まつげだけがほんのり白くて眼の周りにはアイラインを引いたかのように濃い黒色をしています。

シロニイ 左目は黒目


 このようにみる角度によって全然雰囲気が違う、すごく独特な馬なのでした。

 そんなシロニイの現在の様子ですが、ゲート練習を行っている段階。ここまでの調整過程はとても順調そうで、近々ゲート試験を受ける予定。走りについては「やはり、パワーがありますね」(兼武助手)とのことでした。ダートで結果が出ている血統ですが、池江師は芝への参戦を考えているようです。緑のターフにあの白い体が駆け抜けるのはさぞキレイだろうなぁ。
そのときは、ぜひ右目に注目してくださいね!

 さてさて。昨年の優勝馬であるラブリーデイなんですが、「香港遠征のダメージはありませんよ」と山元助手。得意な舞台ですし、結果がほしいですね。鳴尾記念で重賞4勝目をあげたサトノノブレスは先週末から乗り出しを再開しました。「もともと力はありましたが、レースに集中しきれないところがありました。この雰囲気を維持して頑張ってほしいですね」と田重田助手。2頭ともしっかり走れる状態のようで安心しました!

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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