スマートフォン版へ

いよいよ上半期の締めくくり・宝塚記念

  • 2016年06月24日(金) 12時00分


状態の良さを感じた2頭

 いよいよ今週末は、上半期のG1を締めくくる宝塚記念ですね。

 今年は、超豪華メンバーが集結。早々と参戦を表明していた陣営からは、「こんなに強い面々になるとは…」との声も。しかしその一方でドゥラメンテやラブリーデイ・ラストインパクト・ワンアンドオンリー・サトノクラウンは海外帰り。秋の競馬を見ていても、やはり遠征帰り後に結果を残すというのは大変なこと。ましてやドゥラメンテにおいては入れ込み・落鉄もあり、心身共に消耗しての1戦。万全に疲れが癒え、前回の経験がプラスに働いていると良いのですが…。

 その点に関して、1週前追いきりに騎乗したデムーロ騎手は、「ドバイを経験したことで精神的に強くなっている感じがした。もともと状態の浮き沈みのない馬だけど雰囲気は良さそうだし、折り合いも今は大丈夫。あとは阪神の内回りコースは難しいので、4コーナーをどう立ちまわるかだよ」と。

 そしてパドックにおけるポイントにあげたのが、前脚を高々とあげる仕草。「あれは集中力を高める儀式のようなもの。適度な回数ならOK。でもドバイのように何度も何度も、その姿で歩いているのはダメ」と。是非とも皆さんもチェックをしてみてください。

 さて週中の栗東トレセンで状態の良さを感じたのが、トーホウジャッカルとアンビシャス。

 まずトーホウジャッカルは体の張りと毛ヅヤが、この2戦とはまるで違うものに。また最終追いきりの反応に不安を感じていた前走の天皇賞時とは違い、最後もうひとノビ見せての内容に、「久々に手応えを感じて出走できる。最高潮と感じた菊花賞に近いデキ」と、この2戦とはまるで違うコメント。考えてみれば、昨年の宝塚記念は不安だらけの中で見せ場タップリの4着。アナドレナイ気がします。

 またアンビシャスに関しても、取材前は距離も伸びるし斤量もプラス2キロ、しかも相手強化で試練ばかりだなぁ〜と心配材料ばかりが頭をよぎっていましたが、これまでに見たことのないほどの雰囲気を放っており、担当の蛭田助手も、「これまでにない感じ」と。ただ1点、馬場が悪くなり渋ると不安とのことでした。さぁ皆さんは、どの馬に夢を託しますか?天気・馬場のこともありますし、私はもう少し考えて結論をだします。

 それでは皆さん、週末は是非とも競馬場でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング